2024年11月22日

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ラグジュアリーブランドが堅実に推移

大手百貨店4社の12月売上高は、全て前年比でプラスとなった。三越伊勢丹は8.1%増、高島屋は4.6%増、大丸松坂屋百貨店は8.7%増、阪急阪神百貨店は10.2%増。ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品、クリスマスや年末年始の食料品が好調だった。

高島屋の5.0%増には法人事業(16.8%増)やクロスメディア事業(1.9%減)が含まれており、それらを除くと4.6%増。店舗別では新宿店(16.9.%増)のみが2桁増となった。同社によれば「インバウンド売上げの押し上げ効果があり、前年実績を上回った」という。免税売上げは366.9%増と前年から急増したが、コロナ禍前の19年比では9.8%減。入店客数は1.7%増だった。

商品別では、大半のカテゴリーがプラス。身のまわり品(14.4%増)が2桁増のプラス。ほかは1桁増だか依然としてプラス基調だ。

三越伊勢丹は、法人外商事業やEC事業、小型店舗を含む伊勢丹新宿本店、同じく三越日本橋本店、三越銀座店、伊勢丹立川店、伊勢丹浦和店の合計が13.3%増、地域事業会社の合計が0.2%増、全体で8.1%増。同社によれば「クリスマスや年末のオケージョンニーズも高く、ハンドバッグや宝飾、和洋菓子などが売上げを押し上げた。伊勢丹新宿本店では、好調な冬物に加えてラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に春の新作が好調に推移。 独自性の高いイベントも継続して売上げを下支えした」という。

商品別では、呉服寝具他(3.0%減)、家電(0.8%減)、家電用品(5.7%減)、その他(13.2%減)を除いて全てプラス。中でも、サービス(129.8%増)の伸びが目立った。

大丸松坂屋百貨店は、直営店の合計が9.6%増(既存店は9.6%増)、法人・本社等が9.5%増、関係百貨店の博多大丸と高知大丸を含めた百貨店事業の合計が8.7%増(既存店は8.7%増)。前年比では心斎橋店(27.3%増)が2桁増と盛況だった。入店客数は百貨店事業合計が12.6%増(既存店は12.6%増)だった。

商品別では衣料品、雑貨、食堂・喫茶、その他が2桁のプラス。「コート、ジャケットが活発に動いたほか、ラグジュアリーブランドも好調を持続した。身回り品では、旅行用品やハンドバッグ、アクセサリーが売上げを伸ばした。食料品は生鮮食品が苦戦したが、おせち、クリスマスケーキは好調に推移した」(同社)という。

阪急阪神百貨店は、阪急うめだ本店が9.0%増、阪神梅田本店が29.9%増、支店の合計が7.4%増、全店合計が10.2%増。支店では高槻阪急(15.6%増)、神戸阪急(13.5%増)、博多阪急(11.2%増)が2桁増と高伸長だった。入店客数は全店計で10.4%増。

商品別は、その他衣料(2.6%減)を除いて全てプラス。前年比では食堂・喫茶(19.0%増)、その他(18.6%増)、身の回り品(18.5%増)、サービス(12.5%増)と続き、衣料品では紳士服・洋品(11.2%増)が最も伸びた。

(北田幹太)