伊勢丹新宿店、自主編集売場にヒトを軸にした新ゾーン
伊勢丹新宿本店は8月19日、3階自主編集売場「リ・スタイル」を改装した。人を軸にした新しい4つのゾーンを設け、最高の顧客体験を提供する。今までの商品軸の提案を見直し、人を軸とした提案を強化した。最先端を求めるリ・スタイルの顧客に、スタイリングを通して新しい自分を提案する。
新しいゾーンは「キュレーション編集」、「スタイリスト編集」、「デザイナー編集」、「カスタマーズ編集」と名付けた。キュレーション編集はバイヤーが自らの視点で情報を切り取り、設定したテーマをもとに商品を品揃える。装飾や什器レイアウトなど空間まで手掛ける。オープンから9月1日までは「私の考えるサステナビリティ」をテーマにした企画「THE POWER OF CHOICE」を開催。売場には、着なくなった洋服や水を使ったアートワークが登場している。また「THE POWER OF CHOICE」の文字がエンボス加工されたバナナペーパーを原料とするエシカルなハンガーを作成、対象商品を購入した客にプレゼントする。
3つの日常のシーンを提案する売場を作り上げた山崎真奈さん
「スタイリスト編集」は店頭で販売に立つスタイリスト(販売員)が自らの完成でコンテンツを組み立てプレゼンテーションするゾーン。9月1日までは日常のシーンに音楽を掛け合わせたスタイルを楽しむ山崎真奈さんが編集した売場「make my week curated by Mana Yamazaki」となっている。一週間のうち月曜の朝、金曜の夜、日曜の昼の自宅を各シーンを表現それぞれに合った音楽とともに秋の新作を中心としたスタイリングを提案する。
「デザイナー編集」はブランドのデザイナーやクリエイターが、作品に影響を与えるヒト・モノ・コトを深堀、インプットからアウトプットまで背景を含めてプレゼンテーションする。
売場中央に位置する「カスタマーズ編集」は予約制のサロンだ。顧客に合わせて担当販売員が商品を全館から集める。オープン時にはすでに予約の入った顧客向けの商品が集められていた。アパレルにとどまらずタオルやボディソープ、キャンドルなど「おうち時間」をテーマに販売員が顧客に響きそうなものを提案する。