2024年11月22日

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日清オイリオ、「食用油」の賞味期限延長 持続可能へ取り組みを強化

2030年のビジョン実現を目指し、持続的な成長への取り組みを強化する(写真は「日清オイリオグループビジョン2030」から)

日清オイリオグループは、食品ロスの削減や物流業務の負荷軽減のため、食用油の賞味期限を延長する。製法の改良など長きにわたり蓄積してきた成果を基に、家庭用食用油製品の保存性を再度検証。現行より長い賞味期限の保証が可能であることを確認できたため、7カ月間延ばす。賞味期限の表示についても「年月日」から「年月」に変更する。主に流通時の「日」単位での在庫管理を無くすことで、納品時間削減によるドライバーの負荷軽減や二酸化炭素(CO2)の削減につなげるのが狙い。いずれも2023年春から順次導入していく。

対象商品は、ごま油やオリーブオイルなど一部商品を除いたプラスチックボトル入りの家庭用食用油。賞味期限は、開封前であれば現在の18カ月から25カ月へと7カ月延長する。賞味期限の表示内容は、現在の「西暦下2桁と月日」から「西暦4桁と月」に変更する。これまではギフト製品など一部の商品への適用にとどまっていた。現在対象外となる商品についても保存性の再検証を進めており、更なる対象範囲の拡大を目指す。

同社は長期経営計画「日清オイリオグループビジョン2030」の重点領域である、「食のバリューチェーンへの貢献」と「信頼でつながるサプライチェーン」で、食品産業が抱える社会的な課題への取り組みを進めている。今後も取り組みを通じて持続的な成長と、持続可能な社会の実現に貢献していく構えだ。