2024年11月22日

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資生堂、会員サービスを統一 よりパーソナルなサービス提供へ

「Beauty Key」には、“お客さま一人ひとりのなりたい「美」の扉を開くための鍵”という意味が込められている

資生堂は、従来の会員サービスを1つに集約した新会員サービス「Beauty Key」を始める。公式スマートフォンアプリを9月1日にローンチし、9月12日から日本の化粧品専門店、デパート、GMS、ドラッグストアの一部に導入する。店舗やECなどの販売チャネルやブランドごとに提供していた会員サービスを統一することで、客一人一人にパーソナライズされた情報やサービスを提供。研究開発やマーケティングにも活用し、将来的には生産・物流とも連動させる考え。

開発は、昨年7月に設立した資生堂とアクセンチュアの合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー」が行った。アプリのメニュー画面は、複数の会員情報を集約する「ホーム」、美容アドバイスや購入履歴が確認できる「Myノート」、ブランド情報などが確認できる「美容情報」、客に向けたお知らせを通知・表示する「お知らせ」、会員ステージやポイントなどを表示する「会員情報」の5つの画面から構成される。

肌測定結果や応対履歴、お気に入りブランドの美容情報などがアプリ内で一元化され、客は自分に合ったシームレスなカウンセリング、美容サービスや会員特典を受けられる。小売店では客の全ての購入履歴を参照することで、満足度の高い応対が実現する。

さらに資生堂は、同アプリによって得られた顧客のデータを活用し、店頭応対や施策の精度向上、商品開発力の強化、客が求める商品の事前予測など、研究開発からマーケティング、営業までつなげる。将来的には需給動向や生産・物流などの情報とも連動させ、最適なタイミングや方法での商品、サービス提供を目指す。