2024年11月23日

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2022年6月 主要百貨店大手7社 売上速報

注)概況の文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 9.8
堺店 ▲3.7
京都店 ※1 11.7
泉北店 ▲2.8
日本橋店 12.7
横浜店 ※1 12.7
新宿店 51.0
玉川店 3.7
立川店 7.1
大宮店 2.7
柏店 ※1 1.2
㈱高島屋 各店計 13.5
岡山高島屋 13.4
岐阜高島屋 ▲20.0
高崎高島屋 5.2
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 12.3

※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

【概況】

6月度の店頭売上げは、前年度の一部店舗における生活必需品売場を除いた休業の反動や、外出機会の増加による消費行動の活性化に加え、高額品が引き続き好調に推移したことから、前年実績を上回った。店頭売上げは前年比12.3%増、2019年比5.3%減。免税売上げは、前年比73.1%増、19年比72.0%減だった。免税を除いた店頭売上げは、前年比11.5%増、19年比0.5%減。店舗別では、大阪店、京都店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、立川店、大宮店、柏店、岡山店、高崎店が前年実績を上回った。新宿店は大口計上があり前年比51.0%増となった。商品別売上げ(同社分類による15店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選、宝飾品、呉服、スポーツ、美術、食料品などが前年実績を上回った。前年度の店舗別休業日数(生活必需品売場を除く)は、大阪店、堺店、京都店、泉北店、日本橋店、新宿店、玉川店、立川店で各6日間だった。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 25.2
大丸梅田店 12.4
大丸東京店 33.6
大丸京都店 11.0
大丸神戸店 30.4
大丸須磨店 ▲11.3
大丸芦屋店 4.3
大丸札幌店 35.7
大丸下関店 ▲1.5
松坂屋名古屋店 11.5
松坂屋上野店 6.9
松坂屋静岡店 6.1
松坂屋高槻店 1.6
店 計 17.7
既存店 計 ※2 19.1
法人・本社等 51.0
大丸松坂屋百貨店 合計 18.8
既存店 計 20.2
博多大丸 20.1
高知大丸 1.3
百貨店事業 合計 18.7
既存店 計 ※2 19.9

※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。※2. 既存店計には、松坂屋豊田店の値を含まない。

【概況】

6月度の売上高は、前年20日までの土曜日・日曜日に一部売場を除き臨時休業としたことによる反動増や、入店客数増加の影響により、大丸松坂屋百貨店合計(既存店)では対前年20.2%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計(既存店)では同19.9%増となった。商品別では、ラグジュアリーブランドや宝飾品が、引き続き、前年およびコロナ禍前の2019年度実績を上回った。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は前年95.9%増(客数同166.5%増、客単価同26.5%減)だった。

6月度の大丸松坂屋百貨店の店計売上(法人・本社等の本年・過去実績を除く既存店)は前年19.1%増、19年13.3%減、うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は前年18.3%増、19年5.1%減だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 18.8
三越日本橋本店 店頭 14.4
三越銀座店 24.2
伊勢丹立川店 ▲2.2
伊勢丹浦和店 2.7
三越伊勢丹 計 15.6
札幌丸井三越 23.9
函館丸井今井 11.6
仙台三越 2.4
新潟三越伊勢丹 1.2
静岡伊勢丹 ▲1.4
名古屋三越 3.7
広島三越 8.0
高松三越 14.3
松山三越 12.1
岩田屋三越 13.5
国内グループ百貨店 計 9.8
国内百貨店 計 13.3

【概況】

前年の営業条件の反動などを要因に首都圏三越伊勢丹が中心となって売上を牽引し、国内百貨店計で13.3%増となった。特に、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では2019年の実績を上回り、堅調に推移した。

伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店では、引き続きラグジュアリーブランドなど高付加価値な商品への購買意欲が高く、宝飾・時計・ハンドバッグ・財布は2019年比でも2桁増だった。特に、伊勢丹新宿本店では、ラグジュアリーブランドの限定イベントなどを開催し、限定品や先行品、アイコンアイテムなどが人気を集め、売上げを牽引。また、外出機会の増加や月後半からの気温上昇にともない、夏物衣料や服飾雑貨も実需購買が伸長した。

免税売上げは、首都圏三越伊勢丹計、国内百貨店計ともに前年実績を上回った。

 

そごう・西武

西武池袋本店 9.0(19年比▲12.4)
そごう・西武全社(10店)計 7.2(19年比▲15.4)

【概況】

6月度の売上げは、全店計で既存店前年比7.2%増と9カ月連続で前年伸長。ほぼ全領域で前年を超えて推移した。高級雑貨が前年比約20%増、プレステージブランドが前年比約30%増と引き続き全体を牽引し、衣料品計でも前年比約10%増まで復調した。梅雨明け以降は日傘、帽子など猛暑対策商品が動き、婦人雑貨も前年比約5%増まで売上げが伸長した。

免税利用売上げは前年比約55%減、19年比が約80%減。客数の前年比は約10%増、19年比は約90%減だった。

 

松屋

銀座店 38.4
浅草店 42.8
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 2.9

【概況】

6月の銀座店の売上高は、前年に対して約4割の伸びを示した。前年6月は、月中旬まで緊急事態宣言が継続した。それ以降は、まん延防止等重点措置に移行。レストランシティ等の一部で、時短営業をしていた。主力となる化粧品は前年比約44%増、ラグジュアリーブランドは同約75%増、コロナ前となる2019年対比でも、約2割増と大幅に売上げを伸ばし、銀座店の強みとなるカテゴリーが館全体を牽引した。インバウンド売上げについても、月上旬に海外からの入国が緩和されたことにより、東南アジア(シンガポール、インドネシア他)等から来店した客の買い上げにより、ラグジュアリーブランドや宝飾・時計等の一部に動きがあった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 18.7
阪神梅田本店 102.0
支店計 9.4
全店計 20.2

【概況】

前年は、月後半まで緊急事態宣言にともなう営業制限をしていた反動もあり、売上高前年比は2割増の結果となった。インバウンドを除く国内売上高の2019年比は3%増と、コロナ前の水準を上回った。阪神梅田本店における売上高の2019年比は12%増、インバウンドを除く国内売上高も16%増といずれも2桁増。2023年秋の完成に向けて、店舗のリモデルを進める高槻阪急では、10日に大型家電専門店がオープン。地元の客を中心に多数来店し、売上高も計画を大きく上回った。地域特性に応じた品揃えも人気。1日から承り特設会場を開設した中元ギフトは、特に阪急・阪神両本店で、コロナの落ち着きにより店頭での受注が売上高前年比2桁増で回復し、順調に推移している。

阪急本店は、気温の上昇にともない、夏のスタイリングを意識したアクセサリーやバッグなど洋服に合わせる雑貨を求める客が増加した。中でも、前月に引き続きサンダルの動きが良い。アクセサリーやジュエリーではブライダルニーズも活性化しており、夏の旅行に向けた大型のバッグやキャリーケースの需要なども、婦人・紳士ともに高まってきている。また、ボーナス前の下見をする客も徐々に増えつつある。100万円以上の高額品の売上高前年比は約1.6倍と依然高い伸びを示す。父の日は、紳士カテゴリーでギフトニーズが回復傾向。例年に比べ、メンズコスメや外出機会の増加にともない日傘に動きが見られた。フードでは、店頭・ECともに売上高を大きく伸ばし、外食が回復する中、中食商材・ごちそう需要で寿司やステーキを中心に好調。また、各地での花火大会の再開もあり、ゆかたの売上高が伸長している。売上高の2019年比は102%、インバウンドを除く国内売上高も111%といずれもコロナ前の水準を上回った。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 8.1
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 7.5
上本町店 ▲3.9
東大阪店 ▲2.8
奈良店 ▲6.2
橿原店 ▲0.6
生駒店 ▲1.0
和歌山店 ▲2.6
草津店 1.8
四日市店 6.5
名古屋店(近鉄パッセ) 24.1
合計 3.3

【概況】

あべのハルカス近鉄本店は、食品売場内イベントホールでの物産展や、関西初開催のインフルエンサーがプロデュースする化粧品ポップアップショップなど、各階のイベントスペースでの取り組みが奏功し、入店客数は対前年22.5%増となり、売上高は対前年8.1%増となった。

商品別では、ラグジュアリーブランドが大きく売上げを伸ばしたほか、外出や旅行機会の増加にともない、旅行用品や、カジュアルバック、晴雨兼用パラソルなどがよく動き、外商売上げは、催事販売強化などにより、前月に引き続き2019年度実績を上回った。


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