2024年11月22日

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キリン、「一番搾り 糖質ゼロ」リニューアル 飲みごたえを強化

パッケージもリニューアルし、「おいしさ」、「品質感」、「糖質ゼロ」を伝わりやすくした

キリンビールは7月から順次、「キリン一番搾り 糖質ゼロ(以下、一番搾り 糖質ゼロ)」をリニューアルする。同商品は2020年10月の発売以降、売行きは好調だったが、味の面で課題があった。今回は「糖質カット製法」に磨きをかけ、さらに麦芽の増量、ホップ配合の見直し、アルコール度数5%への変更により、飲みごたえを強化。「ビールのおいしさ」を実現した。

一番搾り 糖質ゼロは機能系ビールとして幅広い層から支持を獲得し、今年5月末時点で発売からの販売数量が累計3億本(350ml缶換算)を突破した。他方で、一部の客からは「飲みごたえは『キリン一番搾り生ビール』には劣る」、「機能系ビールはおいしくない」という声が寄せられ、「一番搾り」ブランドとしてのおいしさの実現に課題があった。

そのため、今回のリニューアルでは味の進化に注力。麦汁ろ過で最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う「一番搾り製法」はそのままに、「糖質カット製法」に磨きをかけ、麦芽を増量し、ホップ配合を見直した。これによって一口目に感じるビールの飲みごたえを向上させ、後味はすっきりと澄んだ味わいを実現した。結果、発売前の調査では、味覚評価が現行品から約1.4倍に向上。同社のビール商品のリニューアルでは1.1倍が平均で、高く評価されていることがわかる。

20年の酒税改正によるビールの減税を追い風に、ビールカテゴリーは伸長が続く。中でも、健康意識の高まりがコロナ禍で加速したことを背景に、全年代において機能系ビールの飲用意向が伸長している。こうした状況から、キリンビールは機能系ビール市場が27年までに21年比で2倍以上に伸長すると予測している。