2024年11月22日

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高島屋、バレンタイン商戦は「日本初」と「サステナブル」に力点

高島屋は「チョコレートでHAPPYに!」をテーマに、100以上のブランドを揃えた

高島屋は6日、バレンタインデー商戦「アムール・デュ・ショコラ」で販売するチョコレートを報道陣に発表した。「チョコレートでHAPPYに!」をテーマに、日本初の「ルナ・クレアシオン パリ」や「イヴァン・シュヴァリエ」、「ショコラティーヌ ユアン・ドゥブレ」ら100以上のブランドを揃える。「SDGs」や「サステナブル」に対する関心の強まりを受け、バナナのフードロスの削減に取り組む「大人なバナナプロジェクト」と「トシ・ヨロイヅカ」や「シルスマリア」がコラボレーションしたチョコレート、農薬を使わないエディブルフラワー専門店「エディブルガーデン」の花を使ったチョコレート、ガーナのカカオ農家の自立を支援する「マーハチョコレート」なども充実させた。インターネット通販サイトでは6日から、店舗では26日から順次、それぞれ販売する。

コロナ禍で迎えた昨年の商戦は、店舗の売上げが前年を下回った一方、ネット通販サイトは2.3倍と大きく伸ばし、トータルでは4.7%増を記録した。高島屋のバレンタインデー商戦を担当する森下由佳子MD本部食品部バイヤーは「右肩上がりだった自家需要は変わらず旺盛で、“その時だけ”のブランドや商品の好調、ネット通販サイトの体制の強化も売上げを嵩上げした」と昨年を総括。今年は「オミクロン株は懸念材料だが、昨年と異なり緊急事態宣言下ではなく、店頭には客足が戻ってきた。ネット通販サイトは昨年、高額品が早めに売り切れてしまったため、在庫を厚くして前年の1.1倍、店舗との合計では3%増の売上げを狙う」(森下さん)。

森下さんが「注目して欲しい」というのは“日本初上陸”と“サステナブル”だ。日本初上陸は3ブランドで、ルナ・クレアシオン パリは仏パリ発の“ヴィーガンショコラ”で「マーブルコレクション」(2970円)などを、2019年に28歳で「M.O.F」(=フランス国家最優秀職人章)を取得したイヴァン・シュヴァリエ氏が手掛けるイヴァン・シュヴァリエは「ショコラアソート」(3780円)などを、本来はアルプスでしか手に入らないショコラティーヌ ユアン・ドゥブレは「雪の結晶&エーデルワイスアソート」(3672円)などを、それぞれ販売する。

「ルナ・クレアシオン パリ」ら3ブランドが日本初上陸

サステナブルでは、トシ・ヨロイヅカの「Truffle Banane」(2301円)やシルスマリアの「大人なバナナ生チョコレート」(2160円)、「ブルガリ イル・チョコラート」がエディブルガーデンの花を用いた「高島屋オリジナル チョコレート フォー サステナビリティ」(4201円)、マーハチョコレートの「花のチョコレート」(3537円)、売上げの一部を「あしなが育英会」に寄付する「メサージュ・ド・ローズ」の「TOKYO コーン・フルーリ 2022」(1801円)などを取り扱う。

日本で最も廃棄が多い果物とされるバナナ。その削減に取り組む「大人なバナナプロジェクト」と協業した

コロナ禍を踏まえた、新しいバレンタインデー商戦の楽しみ方も用意する。21日の午後8時から約30分間に亘り、世界的なショコラティエであるジャック・ジュナン氏のパリの店と日本のスタジオを繋ぐ、オンラインイベントを実施。パリではジュナン氏が店の様子や作業場などを紹介するほか、閲覧者はコメント欄を通じてジュナン氏と会話したり、その場でチョコレートを買ったりできる。