2024年11月22日

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松屋が2022年の福袋を公開 テーマは「希望の懸け橋」

前年の1.1倍の売上げを目指し、気勢を上げる松屋の社員

松屋は28日、2022年の福袋を発表会形式で公開した。「希望の懸け橋」をテーマに、家族や友人、産地、職人らと“想い”を繋ぐ福袋を充実化。男性や母娘らが“銀ブラ”や浅草を楽しめる福袋をはじめ、新型コロナウイルスの感染者が減少を続ける中、とりわけ外出を楽しめる体験型を多く揃えた。「サ活」や「宅飲み」、「サブスクリプション」、「絆」、「二刀流」など、コロナ禍でのキーワードや21年の流行語などを踏まえた福袋も含め、前年より5%多い約2万個を販売。初めてインターネット通販サイト「松屋オンラインストア」でも取り扱い、前年の1.1倍の売上げを狙う。

発表会には新入社員の特技を生かしたパフォーマンスも盛り込まれ、チアリーディングは会場を沸かせた

福袋は、店頭と松屋オンラインストアで販売する。店頭は年内分を12月26日に、年始分を来年1月2日と3日に、それぞれ各売場で販売。松屋オンラインストアは約200種類、約4000個を揃え、11月17日~12月20日を第1弾、12月1~30日を第2弾として、注文を受け付ける。

28日には、発表会形式で報道陣に“目玉”を紹介した。店舗を構える銀座や浅草を楽しめる体験型では「俺たちの銀ブラ福袋」や「銀座のホテルでビューティーステイケーション&グルメ福袋」、「松屋浅草90周年記念 浅草お楽しみ袋」をラインナップ。俺たちの銀ブラ福袋はパターンオーダーアクティブスーツ、ニット、バーバー「Bro Tokyo 銀座店」でカットや頭皮洗浄、フェイスエステなどを受けられる券、「銀座天龍」の食事券、「BAR オーパ 銀座店」のペアチケットなどを詰め込み、価格は5万5000円(5点限定、10万円相当)。銀座のホテルでビューティーステイケーション&グルメ福袋は、ホテル「クインテッサ東京銀座」の宿泊券、「銀座みかわや」ら銀座で著名な飲食店の食事券、「ETVOS」のスキンケアセットなどからなり、価格は1万6500円(20点限定、2万6000円相当)。コロナ禍を踏まえ、食事券は店舗で食べるかホテルにデリバリー用のメニューを持ってきてもらうか、選べるようにした。

「銀座のホテルでビューティーステイケーション&グルメ福袋」の紹介では、「銀座みかわや」の4代目店主、渡仲晋平氏(左)も登場

松屋浅草90周年記念 浅草お楽しみ袋は、「昼浅草」(30点限定、1万4300円、1万7000円相当)と「夜浅草」(5点限定、2万2000円、3万5000円相当)を提案する。虎屋の小型羊羹や煎茶、最中(もなか)、クリアファイル、手帳などが入った手土産、人力車による浅草の周遊、東武鉄道の浅草駅開業90周年記念ノベルティ、「台東・墨田 東京下町周遊きっぷ」は共通で、昼浅草には「花やしき」の入園券や乗り物券など、夜浅草には「ミハラシカフェ」の1時間貸し切りやワンドリンクなどが付く。松屋によれば、虎屋が他の企業と協業するのは珍しく、東武鉄道とのコラボレーションは初めてという。浅草店の90周年に相応しいスペシャリティだ。

「松屋浅草90周年記念 浅草お楽しみ袋」では、東武鉄道と初めてコラボ

ブームのサ活やサブスク、コロナ禍で重視される“絆”、21年のキーワードである「二刀流」なども福袋化した。「サウナでととのう 福袋」(3点限定、50万6000円、70万円相当)は、コンパクトな個室型のサウナ、サウナハット、飲料水「月のしずく」、シャンプー、コンディショナーなどをセット。「毎月お届け!プロが選んだお米と漬物福袋」(6カ月と12カ月の2種類、各10点限定、6カ月は1万8360円<2万3000円相当>、12カ月は3万7800円<4万6000円相当>)は、「米処結米屋」の澁谷梨絵代表や「喜多福」の安藤隆史代表がセレクトした米と漬物が毎月届く。

「サウナでととのう 福袋」では、個室型のサウナが届く

「毎月お届け!プロが選んだお米と漬物福袋」は、コミカルな寸劇で紹介した

カップルや夫婦の絆を再確認できる「記念日応援福袋」(3点限定、33万円、66万円相当)は、ダイヤモンドのリングやペンダント、「日比谷花壇」による100本分のバラの花束で構成。ダイヤモンドのリングはオーダーで、ペンダントは全てデザインが異なる。「レディースファッション二刀流(2WAY)福袋」(5点限定、1万1000円、4万円相当)は、2種類のコート、ニット、スカートの4点が全て2通りに着こなせ、これだけで計16通りの組み合わせが可能。例えば、ダウンコートとスカートはリバーシブルだ。

「記念日応援福袋」では、100本のバラの花束が目を惹く

4点で計16通りの組み合わせが可能な「レディースファッション二刀流(2WAY)福袋」

松屋はテーマの意味を「2021年はコロナ禍での正月を迎え外出や外食の自粛が続きましたが、2022年は状況が良くなり明るい兆しが見え始めることが予測されます。(中略)なかなか家族や友人に会えない日々が続く昨今、お客様とご家族や友人との絆を繋ぐ福袋や産地や職人の想いを繋ぐ福袋など、それぞれの希望を繋ぐ福袋を展開していきます」(原文ママ)と説明。希望の懸け橋とともに、初商に臨む。