2024年11月22日

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朝穫れ「もったいない野菜」、福島から新幹線で直送 東京駅構内で販売

朝収穫し、その日の午後には東京駅にならぶ

福島県大玉村とJR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーは連携して、8月23日~9月5日までの期間、JR東京駅構内(改札外)動輪の広場で、新幹線で運んだ福島県産の〝もったいない野菜″を販売するイベント「オンライン交流マルシェin東京駅」(主催:福島県大玉村、協力:東日本旅客鉄道仙台支社・JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニー・ジェイアール東日本物流)を開く。

味は変わらないのに傷がついている、形が曲がっているなど、見た目が悪いという理由で規格外として廃棄されたり、供給過剰で物流コストが合わずに畑に取り残されるもったいない野菜は、日本国内だけで年間約500~800万トンの可食部分の廃棄がある(農林水産省統計)といわれている。福島県大玉村は「作る責任・使う責任」という生産消費形態を確保することを目的にしたSDGs達成に向けた取り組みと位置づけ、コロナ禍の需要減によって増加したもったいない野菜を販売することで過剰野菜、規格外野菜の消費啓蒙を図る狙い。

総人口は9000人弱(2021年7月末)、自然豊かな大玉村

オンライン交流マルシェ in 東京駅では朝採れのもったいない野菜(規格外野菜や過剰野菜)を新幹線を活用して高鮮度のまま東京駅に直送する。福島県大玉村のきゅうりやなすなど旬の野菜と桃やブルーベリーなどの旬の果物を、東京駅に着いたその日の午後から販売を始める。利用する新幹線は郡山発10時37分のなすの272号と郡山11時37分発のなすの274号。なすの272号は12時16分に東京駅に着き13時頃に、なすの274号は13時16分に着き14時頃に販売開始となる。新幹線には畑から収穫した野菜や果物を段ボールに詰めず運搬用パレットで運び、東京駅で商品を取り出した後の空のパレットは新幹線の下り便で福島県へ送るなど、繰り返して使用することで生産者の負担も軽減する。

生産者と消費者をオンラインでつなぐ(過去の開催の様子)

会場には200インチの大型スクリーンが設置され、福島県大玉村の生産者と首都圏顧客をオンラインでつなぐ。おすすめの青果や食べ方などを含めた生産者の思いやこだわりを聞きながら購入することができる。コロナで緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令され県を跨いだ移動の自粛が求められている中で、移動せずとも顧客と生産者が交流可能なイベントといえる。会場ではチケット(はがき)を購入(税込み2500円~の予定)して住所、配送希望日時を記入して投函すると福島県大玉村の生産者が旬の新鮮な野菜や米を収穫して自宅に直送する「畑からの直送便」を展開。また、JR東日本が運営するECサイト「JREモール内」の「グランスタモール」で展開中のグランスタの産直でも福島県大玉村の商品販売を開始する。