2024年11月22日

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公園とホテルら一体「ミヤシタパーク」6月18日 三井不動産

三井不動産が、渋谷の宮下公園跡で進めている再開発街区「ミヤシタ パーク」が6月18日に開業する。公園、駐車場、商業、ホテルを一体化する新しいミクストユース型プロジェクトで、立体都市公園として渋谷周辺エリアを繋ぐ全長約330メートルの低層複合施設(南街区と北街区)の商業ゾーンに、ラグジュアリーやストリートブランド、横丁やクラブ、シェアオフィスなど90店舗を集積し、渋谷の「新たなストリート」を形成する。

 

 

渋谷駅周辺エリアと原宿・表参道エリアの中間に位置するため、「渋谷のエリア特性、公園の持つ魅力、新しい時代における価値観」をポイントに開発した。渋谷エリアの特性とは「多種多様な人の集積」や「カルチャーの誕生」などで、公園の持つ魅力とは「都会の中の自然」、「自由で開かれた場」、「居心地の良さ」などが挙げられており、新しい時代の価値観とは「ローカリティへの回帰」、「文化としてのスポーツ」、「コト消費の次へ」などのキーワードで表される。

 

商業施設は、南街区の1階~4階(1万1846平米)と、ホテル棟(18階、240室)に位置する北街区の地下1階~3階(1万2018平米)で展開。「新しい刺激や話題」と「快適さや居心地の良さ」という異なる2つの要素が混ざり合い新しい賑わいを生み出す場所となることを目指す。

 

「刺激と快適が交わる四階建ての公園」をMDコンセプトに店舗を誘致し、公園×コミュニティ、ファッション、カルチャー、ナイトエンターテインメント、カフェ・レストラン、マーケットストリートの六カテゴリーで、90店舗を集積する。

 

南街区の1階には日本の古きよき横丁文化を発信する「渋谷横丁」を設ける。全長100メートルに、ソールフードや力士めしなどの多彩な飲食店のほか、アニメ、ご当地ママのスナックなど19店舗が並び、演歌アーティストやDJのパフォーマンスなどイベントも行う。横丁ブームの元祖を手掛けた浜倉的商店製作所が運営する。1階には法人向けのシェアオフィス「ワークスタイリング」が入居する。南街区の2、3階にはスポーツブランドやカルチャーブランドを中心に配置。2階には「アディタス」の国内最大の直営店のほか、ヨガやトレーニングなど芝生を使ったワークアウトを提案する「グリットネーション」などを揃える。

 

3階には「フードホール」を設け、テイクアウトしやすいカジュアルなファーストフード店舗を集める。スポーツ好きが集まる高タンパク・低カロリーの食レストラン「筋肉食堂」が出店する。

 

原宿やキャットストリートと繋がる北街区の1、2階には高感度ファッションブランドを揃える。明治通りに面する一階には、「ルイヴィトン」のメンズフラッグシップストア、2フロアでフルコレクションを揃える「グッチ」、「バレンシアガ」や「プラダ」などの路面店が出店する。

 

また北街区1階から3階には、カフェミュージックバー(1階)、アートギャラリー(2階)、クラブ(3階メイン)が一体となった日本初の複合型エンターテインメント施設「or」を開設。全フロアクラブタイムは夜8時から朝5時まで営業する。

 

 

設計・環境では、街区全体を4階建ての公園に見立て、どこにいても公園の心地良さを感じられるヒューマンスケールな空間設計を目指した。天蓋には、方位による日照時間の違いを考慮し、場所に適した植物を用い年間を通して植物が生育する環境をつくり、夏の日光を適度に遮るように配慮した。

 

南街区はインモール、北街区はアウトモール形式で、約330メートルのストリートに広い吹き抜けや寛ぎを感じられるシーティングスペースを多く設けて、ゆとりある設計にして、街歩き、公園散歩の心地良さや楽しさを感じられるデザインに配慮する。