川西阪急スクエア 最大規模の改装を経て5月16日にグランドオープン
「アステ川西」の「ぴぃぷぅ広場」に隣接する1階エントランス(画像はイメージ)
阪急阪神百貨店は5月16日、「川西阪急スクエア」をグランドオープンする。ストアコンセプトに「日々の暮らしを心豊かに、楽しく、便利に」を掲げており、売場面積は1万5521㎡、地下1階~地上4階建てとなる。約50ブランドを新規導入し、日常の利便性を向上するサービスも提供する。様々なオープニングイベントを企画しており、隣接する「アステ川西」の「ぴぃぷぅ広場」でファミリー向けイベントを定期的に開催する予定だ。百貨店と専門店を融合した新しい郊外型百貨店モデルとして、地域の幅広い年齢層の顧客に愛され続ける店舗を目指す。
今回の改装は1989年4月の開業以来、最大規模となる。12億円を投じ、屋号も「川西阪急」から変更、全館の7割が生まれ変わった。顧客の日常のニーズに応えるため、ライフステージに合わせた商品とサービスをフロアごとに展開する。
「銘菓銘品 日本の味」には郷土の食文化を伝える逸品が揃う(画像はイメージ)
「シュガーバターの木」は、発酵バターを使った特製シリアル生地のバターシリアルスイーツが人気
地下1階は「日々の食卓を豊かにする食品のフロア」をテーマに、4月18日に先行オープンした。22年~24年に刷新したデイリーゾーンに加え、こだわりの惣菜、食品、リカーが揃う。日本各地から約700種類の和洋菓子が集まる「銘菓銘品 日本の味」には、「シュガーバターの木」が新たに併設される。京都の和菓子の名店「清閑院」、東京日比谷の老舗とんかつ屋「まい泉」も新たに登場する。
バラエティ豊かな生活雑貨が集まる「ロフト」(画像はイメージ)
シンプルで洗練されたフランスのライフスタイルを提案する「キャトル・セゾン」
1階は「暮らしをアップデートするリビングのフロア」として刷新される。インテリアや生活雑貨を扱い、「キャトル・セゾン」「イーストテーブル」は新規に、「アフタヌーンティー・リビング」はリニューアルする。5月16日には芦屋発のヨガ・フィットネスウエアブランド「アンリ&べべ」、実店舗として初出店のアクセサリーショップ「チュミア」、6月13日には「ロフト」と続々オープンする。
家族が楽しめるファッションから雑貨までが揃う「サニー&グリーン」
2階は「家族で楽しむファッションとビューティーのフロア」に生まれ変わる。キッズ・ベビーからメンズ・レディースまでのファッションが揃い、ベビールームやカフェを新設。家族でコーディネートが楽しめる「サニー&グリーン」のセレクトショップや子供の可能性を広げるイベントを実施予定の「ファミリア」などはリニューアルし、買い物の楽しみを広げる。
また「誰もが誰かのサンタになれる」をキーワードに、こども支援やチャリティーの文化創造を目的に活動するエイチ・ツー・オー リテイリングの社会貢献活動団体「H2Oサンタ」が、音を奏でる募金箱を設置する。楽しみながらできるチャリティー活動を提案していく。
小さな子供連れでも快適に過ごせるよう配慮したベビールーム(画像はイメージ)
さらにビューティーゾーンには、自然由来成分を用いたアヴェダ製品によるヘアケアが体験できるヘアーサロン「メゾン ブラン アヴェダ」がオープンする。コスメコーナーも新ブランドが加わり一新。5月9日にはバッグの専門店「サックスバー」も開く。「スターバックス」も誕生し、快適で親しみやすいスペースを提供する。
ニューヨーク発の上質でクリーンなアメリカンカジュアルブランド「マックレガー」
3階は上質なリビングアイテムやファッション、暮らしに必要なサービスを揃えた「丁寧な暮らしとファッションのフロア」となる。「マックレガー」「マンシングウエア」「ハッシュパピー」のメンズとレディースを同店舗内で販売するコンバインショップを展開し、買い物の楽しさと利便性も追求した。ヨーロッパ家具・雑貨を扱う隣接の池田市にあるインテリアショップ「モビリグランデ」もオープンし、大人のためのフロアを展開する。
同フロアにある贈答品サロンに、家事代行や地域活動の情報発信、趣味講座開催などを行う「暮らしのサービスステーション」が併設される。家庭で眠っている不要な食品や衣料品を回収し、再利用につなげる「フードドライブ」「フクのツナギ箱」も常設。家庭の生ごみを堆肥化する家庭用コンポストバッグの販売など、地域共創型の循環を推進する場ともなる。
ベストセラーから実用書、ビジネス書まで幅広く書籍を扱う「くまざわ書店」(画像はイメージ)
4階はファッションに「今」を取り入れたいニーズに応えるべく、専門性の高い大型店舗を導入する。「気軽に楽しむ旬ファッションと専門店のフロア」として、「ジーユー」「イッカ」「アー・ヴェ・ヴェ」、アイウエアの「ジンズ」、リラクゼーションサロンの「ナチュラルガーデン」、「くまざわ書店」などがオープンする。幅広い世代が楽しめるファッションとホビーのフロアとなる。
同店は地域社会との連携、地域貢献に積極的に取り組んでおり、22年にエコマーク認定店舗となって、環境問題にも取り組んできた。今回のリモデルでは、兵庫県丹波産の間伐材を用いた壁紙シートの採用や什器製作、省エネルギー設備、環境に配慮した商品の販売などを推進し、持続可能な社会の実現にも貢献していく方針だ。
期間中は11時~20時30分まで利用できる「手ぶらでバーベキュー」(画像はイメージ)
5月16日には、阪急百貨店吹奏楽団によるオープニング演奏会が予定されている。屋上の「サニーガーデン」では10月31日まで期間限定で「手ぶらでバーベキュー」が開催される。そのほか「せかいの恐竜・ワンダーランド」「タミヤで遊ぼう!!2025川西キッズレースパーク」「ぴぃぷぅ・こそだてマルシェ」といったイベントも企画している。