キリンの「一番搾り」、ホワイトビール発売 5年ぶりの新商品
発表会で乾杯の音頭を取る岡田将生さんと小芝風花さん
キリンビールは15日、「一番搾り」ブランドから「ホワイトビール」を発売した。同ブランドの定番商品は5年ぶりとなる。ターゲットにはビール愛飲者に加え、普段ビールを飲まない人も含めた。ビールは重い、苦いというイメージを持っているノンユーザーに、柔らかさや軽さのある味わいを訴求していく。売上目標は年間で200万ケース。CMには俳優の岡田将生さん、小芝風花さんを起用した。
酒税改正によって狭義のビールカテゴリーは税率が下がり、市場は追い風を受けている。同社のビール類も24年は新ブランド「晴れ風」がヒットし、一番搾りも前年実績を上回った。この好機を活用し、さらなる売上げ伸長を狙う。
同商品は、麦汁のろ過工程で最初に流れ出る一番搾り麦汁のみを使う「一番搾り製法」によって、小麦由来の優しい酸味と甘みを引き出した。雑味のない軽やかなおいしさで、口当たりは柔らかい。香りは、一番搾りとは異なるホップを使用し、製法も「下面発酵」を採用したことで、爽やかでフルーティーな香りになっている。
「ホワイトビールの味をポーズで表現」という無茶ぶりを受け、ポーズを披露する2人
14日に開催したメディア向け発表会には、岡田さんと小芝さんが登場。CM起用の感想について、岡田さんは「ビールのCMには憧れていて、やっとできることが本当に嬉しくて。家で『わーっ』と喜びを表現しました」とコメント。小芝さんも「全く一緒です、聞いた瞬間叫びました」と同意した。
カメラの前で乾杯し、ホワイトビールを飲んだ後は岡田さんが「すっきりしたおいしい味で、特に小麦の香りが素敵です」と味の感想を述べた。小芝さんは「すごく爽やか、軽やかで苦味が残らない。これまでビールをあまり手に取らなかった方にも挑戦していただきたい」と語った。
(都築いづみ)