2025年04月09日

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2025年3月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 ▲5.6
堺店 ▲4.1
京都店 ※1 ▲0.5
泉北店 ▲4.1
日本橋店 4.3
横浜店 ▲1.3
新宿店 1.2
玉川店 1.4
大宮店 4.5
柏店 ※1 ▲0.7
EC店 12.0
㈱高島屋 各店計 ▲0.8
岡山高島屋 1.7
高崎高島屋 ▲3.2
国内百貨店 計 ▲2.5
国内百貨店 既存店 計※2 ▲0.8

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。

売上高は前年比2.5%減で2カ月連続のマイナスだった。免税売上高は全体では11.5%減、免税を除いた店頭売上高は1.2%減を示した。国内百貨店既存店計は0.8%減。中旬以降の気温上昇に伴い婦人・紳士服の春物に動きがみられたことで、国内客の既存店対比はプラスとなった。

店舗別売上高は、大宮(4.5%増)、日本橋(4.3%増)、岡山(1.7%増)、玉川(1.4%増)、新宿(1.2%増)、EC店(12.0%増)の6店舗がプラスだった。商品別売上高(同社分類)では、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、美術が前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 ▲4.7
大丸梅田店 6.8
大丸東京店 ▲3.3
大丸京都店 ▲8.8
大丸神戸店 2.4
大丸須磨店 ▲3.6
大丸芦屋店 0.8
大丸札幌店 1.3
大丸下関店 ▲12.8
松坂屋名古屋店 ▲1.6
松坂屋上野店 1.5
松坂屋静岡店 1.1
松坂屋高槻店 ▲1.0
店 計 ▲1.5
法人・本社等 5.3
大丸松坂屋百貨店 合計 ▲1.2
博多大丸 ▲12.8
高知大丸 ▲1.8
百貨店事業 合計 ▲2.1

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で1.2%減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も2.1%減で、42カ月ぶりにマイナスに転じた。化粧品、アクセサリーなどが好調に推移したものの、気温の寒暖差が大きかったことにより春物衣料品が伸び悩んだ。ラグジュアリーブランドや宝飾品も前年実績を下回った。

店舗別では、15店舗中6店舗が前年実績を上回った。梅田(6.8%増)、神戸(2.4%増)、上野(1.5%増)、札幌(1.3%増)、静岡(1.1増)、芦屋(0.8%増)がプラスだった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は4.3%減、客数は29.1%増、客単価は25.8%減。化粧品が大きく売上げを伸ばしたが、客単価が低下した。既存店の免税売上高は19年比35.2%増、18年比61.9%増だった。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は前年比1.5%減、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は1.0%減となった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 ▲0.6
三越日本橋本店 店頭 ▲1.2
三越銀座店 4.1
伊勢丹立川店 ▲1.6
伊勢丹浦和店 ▲9.8
三越伊勢丹 計 ▲0.5
札幌丸井三越 ▲0.2
函館丸井今井 ▲9.6
仙台三越 ▲5.1
新潟三越伊勢丹 ▲3.6
静岡伊勢丹 ▲8.6
名古屋三越 ▲0.9
広島三越 ▲8.4
高松三越 ▲9.5
松山三越 ▲20.4
岩田屋三越 ▲3.2
国内グループ百貨店 計 ▲3.6
国内百貨店 計 ▲1.6

全国的に天候が安定しなかったこともあり、売上高前年比は三越伊勢丹計で0.5%減、国内百貨店計で1.6%減と42カ月ぶりにマイナスに転じた。24年度累計(24年4~25年3月)では、三越伊勢丹計で10.9%増、国内百貨店計で7.5%増と、23年度を上回る結果となった。

首都圏では、店舗によって用途は異なるものの、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのジャケットやスカートなどを中心に春物衣料品が動いた。宝飾品や化粧品、装身具なども引き続き堅調に推移した。免税売上高は、化粧品や装身具への関心が高かった。国内全体の購買傾向と同様に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品も堅調だった。

 

松屋

銀座店 ▲8.3
浅草店 ▲15.3
銀座本店(銀座店、浅草店合計) ▲9.1

 

銀座店は8.3%減で、浅草店を含めた売上高前年比は9.1%減だった。化粧品(約5%増)、宝飾(21%増)など、銀座店の強みとするカテゴリーは引き続き好調に推移した。一方で、価格帯の低い化粧品が好調で約12%増だったが、靴・バッグなどを軸としたラグジュアリーブランドが約17%減と低迷。歴史的な円安を背景に急速に訪日客の消費が増大した前年同月に比べ、約16%減となった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 ▲3.7
阪神梅田本店 ▲7.9
支店計 ▲2.2
全店計 ▲3.7

 

全店計は3.7%減で、21年9月以来の3年6カ月ぶりに、全店、阪急本店ともに前年を下回った。阪急本店、阪神本店、川西阪急の大型改装により、売場面積が減少したことがマイナス要因となった。免税売上げは、前年同月に高伸した反動と円高傾向の影響が重なり、件数では前年を上回ったものの単価が大きくダウンし、約2割減となった。下旬まで肌寒い日が多く、春物ファッションの動きが鈍かったが、ブライダルや春のセレモニー、ギフト需要は堅調で、国内売上げは前年並みと健闘した。

阪急本店は3.7%減だった。婦人ファッション全般は、肌寒い気温に加えて改装に伴う売場面積減少が重なり、前年を下回った。一方でブライダルニーズによるアクセサリー、宝飾品や卒業・入学式など春のセレモニーに向けたジャケット、パンプス、卒業・就職祝いギフトの時計、ネックレスなどに動きがみられ、国内売上げは前年を上回った。免税売上げは、海外VIP顧客は前年に対して約4割増と高伸したが、一般ツーリストの売上げが約4割減となり、全体では約2割減と前年を下回る結果となった。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 ▲7.2
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) ▲5.0
上本町店 1.6
東大阪店 16.8
奈良店 ▲2.2
橿原店 ▲3.6
生駒店 2.4
和歌山店 ▲1.2
草津店 ▲1.1
四日市店 ▲2.6
名古屋店(近鉄パッセ) ▲9.2
合計 ▲3.2

 

あべのハルカス近鉄本店の売上高は7.2%減だった。移設拡大オープンした大阪・関西万博オフィシャルストアや「いちごPARTY2025」などのイベントが好評で集客につながったものの、前年に開催されたハルカス開業10周年関連フェアの反動で減収となった。

商品別では、後半の気温上昇とともに、ブラウスやジレなどの婦人春物ファッションや、行楽用の弁当や惣菜に動きがみられた。上顧客を中心としたラグジュアリーブランドも引き続き堅調に推移した。

 


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