2025年03月31日

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東急、商業施設運営事業を再編

東急百貨店をはじめ6社が、4月1日付で設立する東急リテールマネジメントの傘下となる(写真は東急百貨店たまプラーザ店)

東急は商業施設運営事業を再編する。東急リテールマネジメントを設立し、その傘下に東急百貨店や東急モールズデベロップメントなど6社を置き、商業施設の運営を一体化。各社で重複する機能や役割などを集約して経営を効率化するとともに、培ってきた知見や顧客基盤を共有して新たな事業やコンテンツなどの創造にもつなげる。

まず、4月1日付で東急リテールマネジメントとTK百貨店準備会社を設立。8月1日付で、東急百貨店の運営事業をTK百貨店準備会社に吸収分割し、TK百貨店準備会社を東急百貨店に商号変更するとともに、東急が東急百貨店を吸収合併して同社の賃貸物件などを取得、さらに東急リテールマネジメントが吸収分割で東急から商業施設を運営する各社の株式を取得して子会社化する。東急は「これにより東急百貨店は財務基盤が安定した新たな会社として生まれ変わる」とした。

東急リテールマネジメントの傘下に入るのは、東急百貨店、「二子玉川ライズ・ショッピングセンター」や「グランベリーパーク」などを手掛ける東急モールズデベロップメント、「SHIBUYA109 渋谷店」などを運営するSHIBUYA109エンタテイメント、ながの東急百貨店、渋谷地下街、東急商業發展(香港)有限公司。東急リテールマネジメントは各社のCRMやデジタルトランスフォーメーション、新規事業の開発などを主導するほか、運営機能や人事、総務、経理といったコーポレート機能を集約し、商業施設の企画開発も担う。各社は事業モデルやコンテンツの開発を強化し、独自性をさらに追求する。