2025年03月31日

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高島屋、銀行商品の店頭案内を開始

日本橋店の「タカシマヤ ファイナンシャルカウンター」

高島屋は21日、店頭で預金や住宅ローンなど銀行商品の案内を始めた。子会社の高島屋ファイナンシャル・パートナーズが、銀行代理業の許可を取得。日本橋店や大阪店などに構える「タカシマヤ ファイナンシャルカウンター」で、従来の証券や保険、相続、信託に加え、銀行商品まで案内できるようにして、金融事業の成長につなげる。

高島屋ファイナンシャル・パートナーズが、住信SBIネット銀行を所属銀行とする銀行代理業の許可を取得した。高島屋は2022年6月に同じく住信SBIネット銀行を所属銀行とする銀行代理業者として「高島屋ネオバンク」を立ち上げたが、銀行商品に関する専門的な知識を有する社員が不在で、案内できていなかった。専門人材を抱え、タカシマヤ ファイナンシャルカウンターを手掛ける高島屋ファイナンシャル・パートナーズが銀行商品を案内できるようにして、新規口座の獲得や預かり資産の増加を狙う。「口座や預かり資産が増えれば、お客様から入る手数料や情報などが増え、外商顧客化も促せる。それらによって、高島屋グループの収益力を引き上げる」(同社)

高島屋ネオバンクの新しいサービスとして、米ドル外貨普通預金を1万米ドル以上預入した人に、年2.0%(税引き前)の金利を設定。21日以降に高島屋ネオバンクで住宅ローンを借り入れた場合、最大で12万円のキャッシュバックも行う。