代々木公園の施設名が「BE STAGE」に 飲食店やスポーツ教室が入居
後援と施設の完成イメージ図
東急不動産、東急、石勝エクステリア、東急コミュニティーの4社からなる「代々木公園STAGES」は、「代々木公園Park-PFI計画」の公募対象公園施設の名称を「代々木公園BE STAGE(ビー ステージ)」に決定した。同計画は、東京都が実施する都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)を活用し推進しているもの。特定公園施設の一部エリアは2月20日から供用開始となり、ビー ステージおよび施設内の全8店舗が3月15日から順次開業する。
代々木公園Park-PFI計画とビー ステージは、多様な人が集まる公共性の高い都市型交流公園に、野外劇場のような広がりのある環境、店舗、取り組みを揃える。公園の環境面は、四季を感じることができる植栽を多数設置し、多種多様なベンチも設け、人々が思い思いに過ごせる都心のオアシスを目指す。
自由で多彩な自己表現と発信ができる場として、公園の中心部分にイベントステージを設置する。イベントステージを中心にアート、スポーツなどのイベントを通じて交流を生み出す。屋外のアーバンスポーツパークは行う人も見る人も、安心してスケートボードなどのアーバンスポーツを楽しめる場所となる。
ビー ステージには子供からシニア世代までが、学び、スポーツ、食を通じて交流しながら楽しむ機能を持つ店舗などが入る。来訪する人が新しい挑戦を始められる環境ときっかけを提供する。1階にはハワイ・ワイキキで20年続く人気のレストラン「Tiki‘s Grill & Bar(ティキズグリルアンドバー)」が日本初上陸(4月下旬開業予定)。約160席の大型ダイニングとして、ハワイを代表する飲食メニューに加え、日本オリジナルメニューを多数揃える。ドッグフレンドリーなレストランとして、店内で犬と一緒に食事を楽しめるドッグメニューやドッグサービスも提供する。
隣接する「NORTH SHORE CAFE(ノースショア カフェ)」(4月下旬開業予定)では公園にテイクアウトできるマラサダ、アイスクリークやドリンクを提供。屋上にはバーベキュー広場が設置(6月開業予定)され、アーバンバーベキューを楽しめる。
2階には、ニューバランスジャパンが「ニューバランス Run Hub 代々木公園」を3月15日にオープン。ランニングカテゴリーのプロダクトの展開のほか、定期的にイベントを開催し、カフェを併設しランナーたちのコミュニケーションの場をつくる。同じ2階には、渋谷区の産官学民連携組織の一般社団法人渋谷未来デザインがダンスやストリートスポーツを通じた交流の場となるスタジオ「Spot. Yoyogi Park(スポットヨヨギパーク)」を展開(4月1日開業予定)し、公園や街におけるスポーツの可能性を拡張する。
3階では、セガサミーグループの㈱MPandC(エムピーアンドシー)が「まなぶ」をテーマに、「YOYOGI-PARK“まなぶ”」を4月下旬に開く。一流の指導者による体操・空手・チアなどのスクールや、グローバル教育を展開するLifelong Kindergartenと共同で英語での探求・体験学習などを提供する。さらに6月下旬には、「たのしむ」がテーマの「YOYOGI-PARK“たのしむ”」がオープン。ランニングステーション・ボディメンテナンス・人気フィットネスインストラクターによるカフェや、子ども向けエクササイズレッスンなどのサービスを提供し、身体的・精神的な健康促進をサポートする。
ビーステージを運営するのは東急モールズデベロップメント。同社は代々木公園Park-PFI計画で22年12月~24年3月までテナントリーシング業務の一部を、24年8月~25年1月まで開業前準備業務を受託していた。25年2月からはビー ステージの運営業務を受託し、ビー ステージの運営を通じこれまでの商業施設運営やエリアマネジメントの知見を生かし、神南エリアの賑わい創出に注力していく構え。
(塚井明彦)