高島屋横浜店、ゴルフとアウトドア拡大 フロアの回遊向上へ
ゴルフウエアの中でもラグジュアリーさが特徴の「MARK & LONA」が登場した
高島屋横浜店のゴルフ・アウトドア売場が5日、リニューアルオープンした。どちらも5階で展開していたが、アウトドアは6階に移転。ゴルフは5階で新ブランドを入れて拡大した。アウトドア売場は子供服と紳士服の間に位置し、フロアの買い回り促進を目指す。ゴルフは若者からの人気が高まっているため、その受け皿を担う。売場面積はゴルフが700㎡、アウトドアが220㎡。
ゴルフは用品からウエアまで、幅広く集積
新設したポップアップスペースでは、5月6日まで「ムータマリン ゴルフ」のポップアップを展開する
ゴルフ売場は昨年末から順次オープンしており、12月20日にゴルフ用品の「有賀園ゴルフ THE CLUB」が取り扱うゴルフクラブの数を約5倍に増やした。今年2月22日にはゴルフウエアの「アンパスィ」「アルチビオ」がリニューアルした。そして3月5日、ゴルフウエアの「MARK & LONA」と「デサントゴルフ」が出店し、ポップアップスペースが新設され、改装が完成した。
MARK & LONAは高島屋初登場で、神奈川県の1号店となる。MD本部紳士服・紳士雑貨・スポーツ部バイヤー次長の近藤篤司氏は、「これほどのウエアと用品が揃う売場は横浜でほかにない。ワンストップの利便性が強み」と話す。
ゴルフを拡大したのは、コロナ禍をきっかけにゴルフブームが起きたことがきっかけ。ブームは落ち着いたようにも見えるが、近藤氏は「続けている人は一定数おり、コロナ禍前に比べると市場規模は増えている」と語る。「特に20~30代が増えたため、その層をターゲットにしたブランドをフックに呼び込みたい」考え。
アウトドアはファミリーの買い回りを促進
ディスプレイで幅広い品揃えをPRする(写真は「ザ・ノース・フェイス」)
子供服売場が隣接し、買い回りしやすくなっている
アウトドアゾーンは、「ザ・ノース・フェイス」「コロンビア」「トミー ヒルフィガー」を5階から子供服の跡地に移設。ザ・ノース・フェイスはメンズ・レディスに、6階で展開していたキッズを合わせて複合化した。コロンビア、トミー ヒルフィガーは新たにキッズの取り扱いを始めた。
アウトドアウエアはその機能性の高さから、タウンユースも含めた需要が拡大している。女性がメンズの服を着るなどジェンダーレスな着こなしも増えていることから、幅広いラインナップを揃えた。子供服売場に隣接しており、ファミリー層の買い回りも狙う。
紳士服・用品売場も隣に位置し、そことの相乗効果も見込む。同売場は昨年に拡大リニューアルした自主編集売場「CS ケーススタディ」を擁し、高感度な若者を獲得している。「ファミリー軸とファッション軸、この2つをブリッジする存在となることを目指す」(近藤氏)。
(都築いづみ)