2025年02月05日

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阪急阪神百貨店、約12億円を投じて川西阪急の7割を新装

川西阪急の改装は1989年4月の開業以来最大規模となる

阪急阪神百貨店は、約12億円を投じて川西阪急の約7割を新装する。対象は地下1階~地上4階の全フロアで、「ロフト」や「ジーユー」といった大型専門店をはじめ約50のブランドを導入。百貨店に専門店を融合させ、マンションの建設などで地域に増加する30~40代の子育てファミリーとその両親を呼び込む。グランドオープンは5月で、名称を「川西阪急スクエア」に変更する。

川西阪急の売場面積は1万5521㎡。リニューアルは1989年4月の開業以来最大規模となる。コンセプトは「日々の暮らしを心豊かに、楽しく、便利に」で、地域住民の暮らしや歳時記に対する提案などを強めるとともに、隣接する商業施設「アステ川西」の「ぴぃぷぅ広場」を使ったファミリー向けのイベントも定期化する。

手前が「アステ川西」の「ぴぃぷぅ広場」で、そこでのイベントを定期化する

改装では各階の役割を明確化。地下1階は「日々の食卓を豊かにする食料品のフロア」で、惣菜やスイーツ、手土産用の菓子などを充実させる。日本の銘菓や銘品を集める自主編集売場「銘菓銘品 日本の味」はリニューアルして洋菓子などの品揃えを増やし、4月には「シュガーバターの木」を併設する。

地上1階は「暮らしをアップデートするリビングのフロア」で、歳時記を感じさせるインテリア小物、パーソナルギフトに最適な雑貨などを強化。6月にはロフトが出る。同2階は「家族で楽しむファッションとビューティーのフロア」で、化粧品などビューティー関連の品揃えの幅を広げるほか、ベビールームを4階から移設してカフェも新設。ベビールームの移設は、子連れのファミリーの移動の負担を軽減する狙いだ。カフェは5月に「スターバックス」が開く。

3階は「丁寧な暮らしとファッションのフロア」で、上質な家庭用品や衣料品に加え、暮らしに必要なサービスも拡充。ファミリーでの買い物に便利な男女複合型のショップも展開する。同4階は「気軽に楽しむ旬ファッションと専門店のフロア」で、5月にはジーユーや「くまざわ書店」がオープン。幅広い世代が日常的に利用できるようにする。

阪急阪神百貨店は、川西阪急について「百貨店と専門店のベストミックスによる新しい郊外型百貨店モデルへと生まれ変わる」とした。