2025年1月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 7.2 |
堺店 | ▲0.8 |
京都店 ※1 | 18.3 |
泉北店 | ▲2.7 |
日本橋店 | 10.2 |
横浜店 | 3.3 |
新宿店 | 14.4 |
玉川店 | 1.6 |
大宮店 | ▲0.8 |
柏店 ※1 | ▲3.3 |
EC店 | 16.6 |
㈱高島屋 各店計 | 8.1 |
岡山高島屋 | ▲7.9 |
高崎高島屋 | 5.9 |
国内百貨店 計 | 5.8 |
国内百貨店 既存店 計※2 | 7.7 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。
売上高は前年比5.8%増と25カ月連続のプラス。免税売上高は45.7%増で、免税を除いた店頭売上高は1.0%増といずれも上回った。従業員の就労環境の改善や人材確保のため、今年から元日に加え2日も原則休業日とした。同月の営業日数は、前年が2日から31日の30日間だったが、今年は29日間となった。国内顧客では、紳士・婦人コートなど正価品が堅調に推移した。インバウンドは「春節」期間中の客数増加の影響もあり伸長し、全体を押し上げた。
店舗別売上高は、京都(18.3%増)、EC(16.6%増)、新宿(14.4%増)、日本橋(10.2%増)、大阪(7.2%増)、高崎(5.9%増)、横浜(3.3%増)、玉川(1.6%増)の7店舗がプラス。商品別売上高(同社分類)では、紳士服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、美術、サービスが前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 27.7 |
大丸梅田店 | 6.9 |
大丸東京店 | 7.3 |
大丸京都店 | 8.7 |
大丸神戸店 | 7.4 |
大丸須磨店 | ▲4.9 |
大丸芦屋店 | ▲3.4 |
大丸札幌店 | 27.8 |
大丸下関店 | ▲7.0 |
松坂屋名古屋店 | 3.3 |
松坂屋上野店 | 6.6 |
松坂屋静岡店 | 0.9 |
松坂屋高槻店 | 0.5 |
店 計 | 11.7 |
法人・本社等 | 25.4 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 12.2 |
博多大丸 | 8.3 |
高知大丸 | ▲0.8 |
百貨店事業 合計 | 11.8 |
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で12.2%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も11.8%増で、共に40カ月連続のプラスだった。初売りを例年より1日遅くスタートしたことによる、営業日数1日減の影響はあったが、コートなどの定価商品が売上げを大きく伸ばした。ラグジュアリーブランド、化粧品、宝飾品も好調を維持した。
店舗別では、15店舗中11店舗が前年実績を上回った。外商売上げが好調だった心斎橋(27.7%増)や、訪日外国人売上げが好調な札幌(27.8%増)が約3割増と高い伸びを示した。京都(8.7%増)、神戸(7.4%増)、東京(7.3%増)も好調だった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は87.5%増、客数は66.0%増、客単価は13.0%増となり、月度売上げの過去最高を更新した。既存店の19年比は105.5%増、18年比は165.5%増だった。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は前年比11.7%増、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は0.7%増となった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 25.3 |
三越日本橋本店 店頭 | 7.4 |
三越銀座店 | 26.9 |
伊勢丹立川店 | 0.9 |
伊勢丹浦和店 | ▲4.9 |
三越伊勢丹 計 | 18.8 |
札幌丸井三越 | 17.3 |
函館丸井今井 | ▲10.3 |
仙台三越 | ▲2.0 |
新潟三越伊勢丹 | 4.0 |
静岡伊勢丹 | 3.5 |
名古屋三越 | 2.7 |
広島三越 | ▲6.8 |
高松三越 | ▲6.4 |
松山三越 | 0.3 |
岩田屋三越 | 5.9 |
国内グループ百貨店 計 | 4.8 |
国内百貨店 計 | 13.7 |
両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で18.8%増、国内百貨店計で13.7%増と40カ月連続のプラスだった。
ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ・財布、衣料品のほか、宝飾、化粧品が堅調に推移した。また先月から引き続き婦人・紳士共にコートやセーターなども売上げを伸ばした。上顧客向けのイベントの開催もあり、ジャケットや軽衣料などの春物にも動きがみられた。免税売上高は、前年実績を大きく超え、国内全体の購買傾向と同様に高付加価値商品への関心が高かった。春節が前年より約2週間前倒しとなったこともプラス要因となった。
松屋
銀座店 | 16.9 |
浅草店 | ▲38.4 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 12.9 |
銀座店は前年比16.9%増と40カ月連続のプラスだった。化粧品(39%増)、ラグジュアリーブランド(21%増)など銀座店の強みとするカテゴリーが好調に推移した。また、防寒衣料の最終展開で婦人衣料品(65%増)が大幅に伸びた。
免税売上高は57%増と高い伸びを示し、銀座店全体に占める割合は前年比12.9ポイント増の約50.1%だった。春節期間(28日~31日)は、中国からのインバウンドの売上げが34%増、客数49%増となり、免税売上高全体における中国人のシェアは76%を記録した。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 12.3 |
阪神梅田本店 | ▲9.2 |
支店計 | 1.3 |
全店計 | 6.1 |
全店計は6.1%増で、40カ月連続でプラスだった。中旬にかけて最高気温が10度を下回る日も多く、重衣料を中心とした冬物が好調に推移し前年実績を上回った。特に、阪急本店、博多阪急の売上高は1割増と全体をけん引した。阪神梅田本店は、改装による売場の閉鎖や大型催事の開催月の変更、年始の休業日の1日増などが影響し、前年を下回った。催事を除いた店頭売上高については、前年比100%と堅調だった。免税売上高は全店で約4割増、阪急本店は約5割増と依然として増勢が続き、同月の売上高では20カ月連続で過去最高を更新している。
阪急本店は、13カ月連続で同月対比の過去最高を記録した。3日の初売り初日は、開店前に客が並び開店時間を30分早めるなど活況だった。訪日客も含めた3日・4日の累計来店客数は、前年の初売り2日・3日の累計に対し約1割増、売上高は約2割増と好調に推移した。商品別では、婦人ファッション全般が2桁増と好調で、モード・インターナショナルファッション、バッグなどが動いた。3日から開始した冬のクリアランスでは、セールよりも定価商材の売上高が大きく伸び、インバウンドの売上げも全体を押し上げた。中でもアクセサリーは、引き続きブライダルニーズが好調で約2割増と高伸。宝飾品も約4割増と大幅に伸びた。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 6.6 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 5.7 |
上本町店 | ▲1.0 |
東大阪店 | 10.4 |
奈良店 | ▲5.4 |
橿原店 | ▲1.2 |
生駒店 | 4.5 |
和歌山店 | ▲0.9 |
草津店 | 1.7 |
四日市店 | ▲2.2 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲4.3 |
合計 | 2.3 |
あべのハルカス近鉄本店は、売上高が6.6%増、入店客数も前年を上回った。初売りや催事の「バレンタイン ショコラ コレクション2025」の開催もあり、全部門で売上高が前年を超え、好調な滑り出しとなった。
商品別では、防寒具が好調で婦人洋品が前年比2桁増と高い伸びを示した。婦人服では、引き続きダウンやニットアイテムが活発に動いたほか、ラグジュアリーブランドが売上げをけん引した。インバウンドも前年を大きく上回り、好調に推移している。
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《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2023年度主要経営指標/役員およびその職掌/2024年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2023年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》