2025年02月22日

パスワード

購読会員記事

2025年1月 主要百貨店大手6社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 7.2
堺店 ▲0.8
京都店 ※1 18.3
泉北店 ▲2.7
日本橋店 10.2
横浜店 3.3
新宿店 14.4
玉川店 1.6
大宮店 ▲0.8
柏店 ※1 ▲3.3
EC店 16.6
㈱高島屋 各店計 8.1
岡山高島屋 ▲7.9
高崎高島屋 5.9
国内百貨店 計 5.8
国内百貨店 既存店 計※2 7.7

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。

売上高は前年比5.8%増と25カ月連続のプラス。免税売上高は45.7%増で、免税を除いた店頭売上高は1.0%増といずれも上回った。従業員の就労環境の改善や人材確保のため、今年から元日に加え2日も原則休業日とした。同月の営業日数は、前年が2日から31日の30日間だったが、今年は29日間となった。国内顧客では、紳士・婦人コートなど正価品が堅調に推移した。インバウンドは「春節」期間中の客数増加の影響もあり伸長し、全体を押し上げた。

店舗別売上高は、京都(18.3%増)、EC(16.6%増)、新宿(14.4%増)、日本橋(10.2%増)、大阪(7.2%増)、高崎(5.9%増)、横浜(3.3%増)、玉川(1.6%増)の7店舗がプラス。商品別売上高(同社分類)では、紳士服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、美術、サービスが前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 27.7
大丸梅田店 6.9
大丸東京店 7.3
大丸京都店 8.7
大丸神戸店 7.4
大丸須磨店 ▲4.9
大丸芦屋店 ▲3.4
大丸札幌店 27.8
大丸下関店 ▲7.0
松坂屋名古屋店 3.3
松坂屋上野店 6.6
松坂屋静岡店 0.9
松坂屋高槻店 0.5
店 計 11.7
法人・本社等 25.4
大丸松坂屋百貨店 合計 12.2
博多大丸 8.3
高知大丸 ▲0.8
百貨店事業 合計 11.8

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で12.2%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も11.8%増で、共に40カ月連続のプラスだった。初売りを例年より1日遅くスタートしたことによる、営業日数1日減の影響はあったが、コートなどの定価商品が売上げを大きく伸ばした。ラグジュアリーブランド、化粧品、宝飾品も好調を維持した。

店舗別では、15店舗中11店舗が前年実績を上回った。外商売上げが好調だった心斎橋(27.7%増)や、訪日外国人売上げが好調な札幌(27.8%増)が約3割増と高い伸びを示した。京都(8.7%増)、神戸(7.4%増)、東京(7.3%増)も好調だった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は87.5%増、客数は66.0%増、客単価は13.0%増となり、月度売上げの過去最高を更新した。既存店の19年比は105.5%増、18年比は165.5%増だった。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は前年比11.7%増、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は0.7%増となった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 25.3
三越日本橋本店 店頭 7.4
三越銀座店 26.9
伊勢丹立川店 0.9
伊勢丹浦和店 ▲4.9
三越伊勢丹 計 18.8
札幌丸井三越 17.3
函館丸井今井 ▲10.3
仙台三越 ▲2.0
新潟三越伊勢丹 4.0
静岡伊勢丹 3.5
名古屋三越 2.7
広島三越 ▲6.8
高松三越 ▲6.4
松山三越 0.3
岩田屋三越 5.9
国内グループ百貨店 計 4.8
国内百貨店 計 13.7

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で18.8%増、国内百貨店計で13.7%増と40カ月連続のプラスだった。

ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ・財布、衣料品のほか、宝飾、化粧品が堅調に推移した。また先月から引き続き婦人・紳士共にコートやセーターなども売上げを伸ばした。上顧客向けのイベントの開催もあり、ジャケットや軽衣料などの春物にも動きがみられた。免税売上高は、前年実績を大きく超え、国内全体の購買傾向と同様に高付加価値商品への関心が高かった。春節が前年より約2週間前倒しとなったこともプラス要因となった。

 

松屋

銀座店 16.9
浅草店 ▲38.4
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 12.9

 

銀座店は前年比16.9%増と40カ月連続のプラスだった。化粧品(39%増)、ラグジュアリーブランド(21%増)など銀座店の強みとするカテゴリーが好調に推移した。また、防寒衣料の最終展開で婦人衣料品(65%増)が大幅に伸びた。

免税売上高は57%増と高い伸びを示し、銀座店全体に占める割合は前年比12.9ポイント増の約50.1%だった。春節期間(28日~31日)は、中国からのインバウンドの売上げが34%増、客数49%増となり、免税売上高全体における中国人のシェアは76%を記録した。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 12.3
阪神梅田本店 ▲9.2
支店計 1.3
全店計 6.1

 

全店計は6.1%増で、40カ月連続でプラスだった。中旬にかけて最高気温が10度を下回る日も多く、重衣料を中心とした冬物が好調に推移し前年実績を上回った。特に、阪急本店、博多阪急の売上高は1割増と全体をけん引した。阪神梅田本店は、改装による売場の閉鎖や大型催事の開催月の変更、年始の休業日の1日増などが影響し、前年を下回った。催事を除いた店頭売上高については、前年比100%と堅調だった。免税売上高は全店で約4割増、阪急本店は約5割増と依然として増勢が続き、同月の売上高では20カ月連続で過去最高を更新している。

阪急本店は、13カ月連続で同月対比の過去最高を記録した。3日の初売り初日は、開店前に客が並び開店時間を30分早めるなど活況だった。訪日客も含めた3日・4日の累計来店客数は、前年の初売り2日・3日の累計に対し約1割増、売上高は約2割増と好調に推移した。商品別では、婦人ファッション全般が2桁増と好調で、モード・インターナショナルファッション、バッグなどが動いた。3日から開始した冬のクリアランスでは、セールよりも定価商材の売上高が大きく伸び、インバウンドの売上げも全体を押し上げた。中でもアクセサリーは、引き続きブライダルニーズが好調で約2割増と高伸。宝飾品も約4割増と大幅に伸びた。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 6.6
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 5.7
上本町店 ▲1.0
東大阪店 10.4
奈良店 ▲5.4
橿原店 ▲1.2
生駒店 4.5
和歌山店 ▲0.9
草津店 1.7
四日市店 ▲2.2
名古屋店(近鉄パッセ) ▲4.3
合計 2.3

 

あべのハルカス近鉄本店は、売上高が6.6%増、入店客数も前年を上回った。初売りや催事の「バレンタイン ショコラ コレクション2025」の開催もあり、全部門で売上高が前年を超え、好調な滑り出しとなった。

商品別では、防寒具が好調で婦人洋品が前年比2桁増と高い伸びを示した。婦人服では、引き続きダウンやニットアイテムが活発に動いたほか、ラグジュアリーブランドが売上げをけん引した。インバウンドも前年を大きく上回り、好調に推移している。

 


<AD>

ストアーズ社では「2024年度版百貨店調査年鑑」を販売しております。

主な内容

①百貨店販売統計(資料編)

  • 23年年間(1月~12月合計)全国百貨店売上高統計
  • 流通関連統計(大型小売店販売額原指数/商業販売統計にみる23年年間百貨店販売額/チェーンストア商品別売上高・対前年同月比/家計調査報告(全国勤労者世帯)/全国消費者物価指数)

②23年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ

《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》

③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)

収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》

収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2023年度主要経営指標/役員およびその職掌/2024年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2023年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》

詳細はこちら

ご予約・ご注文はこちら