日清オイリオ、横浜磯子工場の展示施設をリニューアル
日清オイリオグループは2月12日、横浜磯子事業場にある工場見学者向けの展示施設を「日清オイリオ あぶらミュージアム」としてリニューアルオープンする。油脂について楽しく学べるよう、触れたり遊んだりできる体験型の展示、デジタルコンテンツなどを充実させた。同社のものづくりへのこだわり、サステナビリティへの取り組みなども発信する。
展示施設はこれまで「日清オイリオ ウェルネスギャラリー」という名称だったが、幅広い年代が油脂や同社に親しみを感じ、新しい発見を得られる場にしたいという想いから変更した。全ての人に伝わりやすくするため、「あぶら」というひらがな表記にした。
同施設および工場は、年間約1万人が見学に訪れる。その約3分の1が小学生であり、特に多い小学5年生をメインターゲットとしてコンテンツを考案した。揚げ物をしない家庭が増えていることから、コロッケを揚げるゲーム型展示を設置。三大栄養素としての油脂の役割や食に関するバランスのポイントをクイズ形式で学べるタッチパネルのゲームも用意した。
油脂が身近なものであることを感じてもらうため、身近なものの中に含まれる油の役割を伝えるパネルを設置。商品展示もホームユースだけでなく業務用、加工用、ミール用、ファインケミカルなどBtoB領域まで広げた。同工場のスケール感とものづくりへのこだわりを伝える、オリジナル動画「Road to 油/you」も上映する。
企業メッセージやサステナビリティ施策などを紹介する、取引先向けの展示も設置した。執行役員横浜磯子事業場長兼物流統括部担当の川邊修氏は、「取引先や一般のお客様など、全てのステークホルダーと共に当社や製品の価値を共創していきたい」と展望を述べた。
(都築いづみ)