2025年02月22日

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2024年12月 東京・大阪地区百貨店売上高

化粧品は2桁増、物価高で食料品のマイナスが続く

日本百貨店協会の調査によれば、東京地区百貨店(12社・22店)の12月売上高は1908億円余だった。前年比(店舗調整後)売上高は1.6%増と2カ月連続でプラスとなった。気温の低下で冬物衣料や防寒アイテムが伸長した。円安基調を背景に、免税売上げの増勢も続いている。化粧品の2桁増が続くなど、クリスマスや年末商戦も好調だった。

3カ月移動平均値は、直近の10~12月が1.2%増、9~11月が0.5%増、8~10月が1.4%増、7~9月が4.8%増、6~8月が10.5%増、5~7月が13.7%増だった。

商品別では、家庭用品(0.2%減)、食料品(3.8%減)を除いた3品目が前年を上回った。主力の衣料品(5.6%増)は2カ月連続のプラスとなった。11月下旬から気温の低下が続き、紳士服・婦人服共にコート、ジャケット、ブルゾン、セーターなどの重衣料が好調に推移した。防寒アイテムのストールやマフラーなども動きがみられた。

身の回り品(0.3%増)は40カ月連続のプラスで、ラグジュアリーブランドの好調が続いている。クリスマス需要でアクセサリーが動いたほか、年末年始の大型連休を控え旅行用品も伸長した。

雑貨(5.0%増)は2カ月連続のプラスだった。引き続き化粧品(14.0%増)が好調で、40カ月連続のプラス。クリスマス限定アイテムやフレグランスが活発に動き、3カ月連続で2桁増を記録した。美術・宝飾・貴金属(3.8%増)はインバウンド需要もありプラスを維持した。

食料品(3.8%減)は、物価高が響き6カ月連続減で、全品目でマイナスとなった。クリスマス商戦は平日の曜日回りだったものの、当日需要のケーキや惣菜が動いた。年末商戦では、贈答用の菓子や、おせち、オードブルなどの惣菜が伸長した。