2024年10月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 3.8 |
堺店 | ▲3.1 |
京都店 ※1 | 6.7 |
泉北店 | ▲4.3 |
日本橋店 | 5.7 |
横浜店 | 2.4 |
新宿店 | 7.3 |
玉川店 | ▲10.1 |
大宮店 | ▲8.6 |
柏店 ※1 | ▲2.6 |
EC店 | 5.9 |
㈱高島屋 各店計 | 3.0 |
岡山高島屋 | ▲7.9 |
高崎高島屋 | 0.0 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計※2 | 2.7 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。
店頭売上高は前年比0.6%増と22カ月連続のプラスだった。免税売上高は35.1%増で、「国慶節」期間中の客数増加もプラス要因となった。免税を除いた店頭売上高は3.5%減で、気温の高い日が続いたことで婦人服、紳士服などの動きが弱かった。
店舗別では12店舗中、新宿(7.3%増)、京都(6.7%増)、日本橋(5.7%増)、大阪(3.8%増)、横浜(2.4%増)の5店舗がプラス。商品別売上高(同社分類)では、婦人雑貨、特選衣料雑貨、食堂、サービスが前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 6.6 |
大丸梅田店 | 5.8 |
大丸東京店 | 3.6 |
大丸京都店 | ▲3.3 |
大丸神戸店 | 3.2 |
大丸須磨店 | ▲0.1 |
大丸芦屋店 | ▲3.7 |
大丸札幌店 | 6.0 |
大丸下関店 | ▲8.0 |
松坂屋名古屋店 | ▲6.1 |
松坂屋上野店 | 3.1 |
松坂屋静岡店 | 8.1 |
松坂屋高槻店 | ▲3.5 |
店 計 | 1.6 |
法人・本社等 | 25.0 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 2.3 |
博多大丸 | 5.5 |
高知大丸 | ▲10.6 |
百貨店事業 合計 | 2.4 |
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で2.3%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も2.4%増で、共に37カ月連続のプラスだった。休日が前年より1日減だったことや、例年より気温が高く推移したことによる秋冬物衣料品へのマイナス影響があったものの、ラグジュアリー、化粧品、時計などが全体を押し上げた。
店舗別では、15店舗中8店舗が前年実績を上回り、松坂屋静岡(8.1%増)、心斎橋(6.6%増)、札幌(6.0%増)、梅田(5.8%増)、博多大丸(5.5%増)の伸び率が高かった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は、国慶節期間中に売上げを大きく伸ばし27.8%増、ただし客数は45.1%増、客単価は13.6%減となった。19年比は79.2%増、18年比は52.5%増だった。大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は1.6%増、うち国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比1.8%減となった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 7.0 |
三越日本橋本店 店頭 | 0.2 |
三越銀座店 | 10.1 |
伊勢丹立川店 | ▲0.8 |
伊勢丹浦和店 | ▲13.1 |
三越伊勢丹 計 | 4.5 |
札幌丸井三越 | ▲1.9 |
函館丸井今井 | ▲10.1 |
仙台三越 | ▲0.1 |
新潟三越伊勢丹 | ▲9.6 |
静岡伊勢丹 | ▲6.5 |
名古屋三越 | 0.4 |
広島三越 | ▲16.6 |
高松三越 | ▲7.5 |
松山三越 | ▲16.8 |
岩田屋三越 | 1.8 |
国内グループ百貨店 計 | ▲2.2 |
国内百貨店 計 | 2.0 |
両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で4.5%増、国内百貨店計で2.0%増で、37カ月連続のプラスだった。
ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ、宝飾、化粧品が堅調に推移した。年間夏日の最高日数を更新する中で前半は防寒アイテムが苦戦したが、下旬になり1日の寒暖差が大きくなるにつれジャケットやアウターなどのアイテムが動いた。免税売上高は前年を超え、国内全体の購買傾向と同様に高付加価値商品への関心が高かった。
松屋
銀座店 | 14.9 |
浅草店 | ▲9.1 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 13.9 |
銀座店は前年比14.9%増と37カ月連続のプラスで、化粧品(約38%増)、ラグジュアリーブランド(約21%増)、宝飾(約4%増)など銀座店の強みとするカテゴリーが好調に推移した。
免税売上高は、為替が変動する中でも約41%増と全館をけん引し、銀座店全体の約47%(前年比8.6ポイント増)を占めた。国内売上高は、秋らしくない気温などの諸条件を受けながらも、カードホルダーなどへの各種施策が奏功し、前年を上回った。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 8.0 |
阪神梅田本店 | 6.7 |
支店計 | 0.3 |
全店計 | 5.1 |
全店計は5.1%増で、37カ月連続でプラスだった。大阪では一部真夏日が継続し、大半が夏日という高い気温の中、再び秋物ファッションの動きが鈍化した。一方で、インバウンドが好調な阪急本店、博多阪急、阪神梅田本店が全体を押し上げ、前年実績を上回った。免税売上高は国慶節の影響もあり約4割増と好調が続き、同月の売上高では17カ月連続で過去最高を更新している。
阪急本店は、3カ月連続で同月対比で過去最高売上げを更新した。前年に比べ気温があまり下がらず、重衣料やブーツといった秋物ファッションの売上げが伸び悩んだが、アクセサリー、バッグ、インターナショナルファッションがけん引し、婦人ファッション全体では2桁増と堅調な結果となった。商品別では、アクセサリーはブライダルニーズが活発で、バッグはブラウンやカーキの秋カラー、キルティング、ファー素材が動いた。インターナショナルファッションにおいても、衣料品に比べ服飾雑貨の伸び率が高かった。化粧品や宝飾品は、約2割増と好調だった。9月末から2週間展開した人気催事の「北海道物産大会」では、延べ約20種類を楽しめるソフトクリームをはじめ、スイーツ集積が集客に寄与し、幅広い客層が来店。過去最高の期間売上高を更新した。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | ▲3.2 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | ▲4.0 |
上本町店 | ▲1.6 |
東大阪店 | 6.6 |
奈良店 | ▲8.7 |
橿原店 | ▲3.6 |
生駒店 | 3.6 |
和歌山店 | ▲6.7 |
草津店 | 1.0 |
四日市店 | 1.1 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲7.1 |
合計 | ▲3.5 |
あべのハルカス近鉄本店は、10周年を記念した新規催事やポップアップイベントの積極的な展開、新ショップの導入などにより、前年実施したバファローズ関連セールの反動がありながらも、入店客数は前年を上回り、売上高は3.2%減にとどまった。
商品別では、後半の気温の低下に伴いコートやジャケットを中心に婦人服が好調だったほか、寒暖差に対応できるストールや帽子などの婦人洋品雑貨も前年を上回った。
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③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2022年度主要経営指標/役員およびその職掌/2023年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2022年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》