2024年11月21日

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朝から長蛇の列でにぎわった、6月のおにぎり販売イベント

11月9日・10日に仙台市の商業施設、仙台泉プレミアム・アウトレットで、おにぎりの合同販売会「みやぎ おにぎりフェスタ2024秋」が開催される。県内のおにぎり店を中心に延べ25店舗が集まる。おにぎりと相性の良い具材となる加工品や宮城のコメなどを販売する「地場産品マーケット」も出店する。

全国有数の米どころで「ひとめぼれ」「ササニシキ」「だて正夢」「金のいぶき」などのブランド米で知られる宮城県。このイベントは「日本の食卓を支えている宮城のコメを、もっとおいしく食べてほしい」との思いから、今年6月に県内初のおにぎり合同販売会として2日間開催された。連日、県内外からの来場者で賑わい、延べ20店舗で4000個以上のおにぎりが売れた。会場では、朝から店先に並んでおにぎりを購入したり、複数店舗のおにぎりを買ってベンチで楽しげに食べ比べたりする客の姿が多く見られた。

「県のブランド米×地産具材」で始まる、新たなおいしさ

そこで今回は、出店数を増やしてパワーアップ。初参加店は、全国メディアでも取り上げられた注目店「ばぁばのおにぎり屋」、女川の養殖鮭「銀王」を使った「おにぎりドッグ」が人気の「銀結び 富谷店」など6店で、県内から計25店が集結。各店独自の工夫をしており、おにぎりに特徴があって、なかなか奥深い。

例えば、仙台市のおにぎり専門店「おにぎりのはとや」は、店自ら育てたコメを使用。具材もほとんどが手作りで、地産食材にこだわった健康的なおにぎりを販売している。ばぁばのおにぎり屋は、キッチンカーによる移動販売の人気店。ササニシキを高火力で一気に炊き上げ、ふっくら握ったこだわりのおにぎりには、石巻産の上級海苔をはじめ厳選の具材が詰まっている。

ばぁばの似顔絵シールがかわいい「ばぁばのおにぎり屋」のパッケージ

「フードマーケットフジサキ」は、通常扱っていない限定品おにぎりを用意。県の養殖銀鮭「伊達のぎん」や竹炭を利用した養鶏で知られる白石市の「竹鶏たまご」の煮卵などの具材を、ひとめぼれで握った特別品だ。初出店する人気居酒屋「田中百貨店(タナカデパート)」は、「炭焼き特製醤油おにぎり」をはじめ、「新米おにぎり」「ロールケーキおにぎり」などを販売する。

キッチンカーで登場する石巻市の「おにぎり屋」は、普段は田園地帯で移動販売している。店長は、アメリカやイタリアで修業後、東京でイタリアンレストランを開業していたシェフ。地元食材を駆使し、他では味わえない創作おにぎりをこしらえる。

ホットドッグ型の「おにぎりドッグ」には、ブランド鮭・銀王がぎゅうぎゅう詰め(上)

また、富谷市にある銀王の専門店、銀結び 富谷店からは、ブランド銀鮭をはさんだオリジナルの「おにぎりドッグ」と鮭フレークを使ったおにぎりが、塩竃市の老舗干物メーカー「間宮商店」からは「うみおむすび」がお目見え。うみおむすびは、目利きで仕入れた厳選の魚の切身とほぐし身をササニシキでふっくらと結んであり、コメと具材のバランスが絶妙だ。

ボリューミーな魚の具材が食欲をそそる、間宮商店の「うみおむすび」

観光PRキャラクターも一役買って、楽しいイベントに

一方、地場産品マーケットには、地域自慢のうまいものが多種並ぶ。「古今東北」は震災復興と地元のお薦め商品を、「大崎市観光物産センター」は地元の新米やご飯のお供などを多数そろえる。

また、仙台・宮城観光PRキャラクターの「むすび丸」や宮城米キャンペーンに尽力している「みやぎライシーレディ」らが、会場内を巡り歩いて来場者と和やかに交流し、イベントを盛り上げる。今秋収穫したばかりの宮城の新米が当たる抽選会なども行われる。

(塚井明彦)