2024年11月25日

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京阪守口店、漫画やアニメの“沼”に誘う自主編集売場

「沼のたまり場」は10月31日にオープン。ポップアップストアの第1弾は伊藤潤二だ

京阪百貨店は10月31日、漫画やアニメに関連する商品を取り扱う自主編集売場「沼のたまり場」を守口店の6階に開いた。「共感」「信頼」「宝探し」をコンセプトに、社員が商品を厳選。フィギュアやプラモデルなど約300SKUを展開するとともに、2~3週間ごとに内容を切り替えるポップアップストアを売場内に設け、女性のイメージキャラクター「沼野たまり」も誕生させた。漫画やアニメが好きな“オタク”を呼び込み、守口店の客層を広げる。売上げは11月5日時点で計画を上回っており、好スタートを切った。

近年は、趣味にどっぷり浸かる様子を「沼」と表現する。それを売場名に冠した。売場は10坪弱で、うち半分をポップアップストアが占める。売場の開発に際して立候補した30代と20代の2人の社員で運営する。

コンセプトである共感は「若手社員がこだわり・推しを濃縮した品揃えを行い、たとえ推しの沼が違ってもオタクが経営しているショップだと認めていただく」、信頼は「店員が不得手な沼でも、お客様に教えていただきながら徐々に品揃えの幅を広げ、お客様や取引先との関係性を太くする」、宝探しは「意外なものや手に入りにくいものもありそうな、探す楽しみや秘境感のある売場」を指す。

品揃えはリアルフィギュアが約70点、デフォルメフィギュアが約60点、プラモデルが約70点、アクリルスタンドやアクリルキーホルダーが約60点、ブラインドコレクションアイテムが約40点。ポップアップストアの品揃えは流動的で、11月20日まで開催する「伊藤潤二 POP UP STORE -戦慄-in 守口」では、世界に誇るホラー漫画界の巨匠の作品、キャラクターをデザインした衣料品やアクセサリー、生活雑貨など約30点を販売している。

イメージキャラクターとして、オリジナルの沼野たまりも擁する。ハロウィーンやクリスマスなど季節ごとに着せ替え、同社によれば「販促グッズも検討中」という。

今後はポップアップストアで取り上げるクリエイターと商品を開発したり、新進のクリエイターを育てたりして、「次世代オタクカルチャーの最先端情報発信基地となるように進化していく」(同社)方針だ。

(野間智朗)