2024年10月09日

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東武船橋店、県内の大学と連携した「さつまいもメニューフェア」

8日にメニュー発表会・試食会を開催した

東武百貨店船橋店は17日~11月13日、県下の大学と連携した「秋の味覚満載!さつまいもメニューフェア」を開催する。千葉県産のサツマイモを使用したメニューを、和洋女子大学の家政学部健康栄養学科の学生が考案。同店に入るレストラン、カフェ、食品の8店舗と共同で完成させ、各店舗で提供・販売する。メニューは全9種類。

千葉県はサツマイモの産出額が全国2位で、その魅力を広く発信するのも目的の1つとなる。企画の流れは、まず7月2日に学生と料理担当者が初顔合わせを実施。学生が事前に考案していたメニューを提案した。その後7月9日、30日に試食・検討会を行い完成した。同大学との産学連携企画は2007年から定期的に行っていたが、コロナ禍もあって6年ぶりとなった。

メニューは、7階のレストラン街で「青葉」の「さつまいもと牛たんのタッカルビ風」(2398円)、「DuckyDuck キッチン」の「秋香るバター醤油パスタ」(単品1080円)、「いなば和幸」の「さつまいもと青しそのひれかつ定食」(1800円)、「KUSHI ハゲ天」の「さつまいもとゴマのパンナコッタ」(500円)などを提供する。

5階の「カフェ・カッチーヌ」では「さつまいものキャラメリゼワッフル」(単品1070円)を提供し、地下1階の食品売場では、「横浜桂林」の「さつまいもと蓮根若鶏の黒酢あん」(100g、486円)などを販売する。

右から中澤玉乃さん、鈴木彩笑さん

各メニューには、学生のアイデアが盛り込まれている。「さつまいものキャラメリゼワッフル」は、ワッフルとサツマイモに、どちらとも相性が良いバニラアイス、クリーム、キャラメルソースを組み合わせた。トッピングには芋けんぴを用い、カリッとした食感がアクセントになっている。このメニューを担当した同大学の中澤玉乃さん、鈴木彩笑さんは「最近はカリッとした食感が流行っているため、芋けんぴを入れたかった。ただ、東武船橋店は幅広い年齢の方が来られるので、誰でも食べやすいように細かく刻んで載せることにした」と説明する。

同店の販売推進部販売促進課係長の山口陽平氏は、「学生からは、自分達だけでは中々思いつかない新しい発想が出てくる」と産学連携ならではの良さを語る。「和洋女子大学との協業は久しぶりでブランクがあったが、一緒に取り組む中で学生がどんどん積極的になってくれた」という。

このフェアは、全館プロモーション「船橋東武 秋の文化祭」の一環として行う。ほかにも地元の学校の演奏会など、様々な企画を予定する。「千葉県には人、モノという財産があることを知っていただきたい。芸術、文化、食を楽しめる2週間になれば」(山口氏)。

(都築いづみ)