2024年10月09日

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柏高島屋ステーションモール、複合スペース「ビーアリカ」を新設

展示、セミナー、会議、イベントなど、多目的利用できる10階のホール

千葉県柏市にあるJR柏駅西口直結の柏高島屋ステーションモールは、新館10階・11階に複合型コミュニティースペース「BeARIKA(ビーアリカ)」をオープンした。2フロアを大改造して、10階には「オープンスペース」「キッチン」「スタジオ」「ホール」「ポップアップ」を、11階には「ギャラリー」「ブース」「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」を創設。来店客の「モノ」の購入だけでなく「コト」の利用も促すのが目的で、集う・学ぶ・遊ぶなど、さまざまなコミュニティースペースを集積して「柏の街の楽しく便利な居場所」となることを目指している。

パーティー、展示会、マルシェなど、様々に利用できる10階

フロアごとの詳細は以下の通りだ。

10階は、エスカレーターから降りると、休憩や待ち合わせなどに適したオープンスペースが広がる。誰でも自由に使える無料エリアだ。窓から柏の街が一望でき、「ドトールコーヒー」が出店していてコーヒーや軽食も楽しめる。情報発信とコミュニケーションのハブを担う132㎡のスペースで、イベントや期間限定ショップなども予定されている。

その奥隣りがキッチン。卓上IH調理器、スチームオープンレンジ、炊飯器、食器などを備えたカウンターが設置されていて、料理教室やホームパーティーなどに利用できる。広さ82㎡、定員は30人だ。キッチンと隣り合わせでスタジオがある。大きな壁面鏡が備わっているので、ダンス、ヨガ、バレエなどのアクティビティーに活用できる。88㎡で定員は30人。最大18人が着席できるダイニング機能も併設している。

120人規模のホールもある。会議や交流会、セミナー、イベントなど、多目的利用できる。広さは154㎡で、レンタルスペースのなかで一番広い。二分して使えるよう、中央に間仕切りの壁も用意してある。壁面にはスクリーンを2台設置。プロジェクターはレンタルだ。

ポップアップは、期限マルシェや小規模の展示会などに適した開放的なイベントスペース。130㎡、30人定員で、什器を搬入することなく、商品の販売や展示会が開催できる。フックやアームをひっかけられるユニークな「ゆる柱」がオープンスペースと同様に立っていて、これを使って展示棚や展示台を設置できるからだ。子供向けのイベントも計画されている。

くつろいだり仕事したり、使い方自在のシェアスペースもある11階

11階には、レンタルスペースとシェアスペースがある。レンタルできるのはギャラリーとブースである。

仕事や趣味で長期利用もできる11階のシェアオフィス

ギャラリーは、絵画や工芸などアート作品の展示に最適。ここにも「ゆる柱」が並び、展示用の壁や展示台を完備している。広さは155㎡、定員50人。一方、ブースは月単位でレンタルできる個室で、大小10部屋ある。趣味の部屋やプライベートオフィスとして長期利用も可能だ。

シェアスペースは、目的に合った席を手軽に利用できる「SHARE LOUNGE」。カルチュア・コンビニエンス・クラブとのフランチャイズ契約で千葉県に初登場した。393㎡の広々としたリビング空間で、大きな窓からの自然光が気持ちいい。ドリンクやフードを楽しみながら複数で利用できるソファ席やボックス席、仕事や勉強・読書などプライベートな一人時間に使えるワークスペース席、眺望を見渡しながら時間を過ごせる窓際席など、合計107席ある。利用料金は60分のソフトドリンクプランが1100円(1日利用3850円)、アルコールプランは1540円、学生プランは880円(1日利用2750円)、小学生未満は550円(1日利用1925円)など。

レンタルスペースで、楽しいオープニングイベントを開催中

各レンタルスペースで、9月からオープニングイベントを開催している。

10階では9月に、地元サッカーチーム・柏レイソル関連グッズや写真などを展示した「柏レイソル応援展」をホールで、「ハローキティ50周年 全国ツアー」や「2024パリオリンピック報道写真展」をオープンスペースで、科学の営みを楽しむワークショップ「かしわ科学フェスタ」をポップアップで、千葉県酒蔵「日本酒利き酒」がキッチンで開催され、連日賑わった。

現在は、11階ギャラリーで、柏市制施行70周年記念「つづくをつなぐ 柏の写真展」と「柏市ロケ展示」を10月14日まで開催中(入場無料)。

柏高島屋ステーションモールには、23年9月に大手衣料品店「ユニクロ」が柏市最大規模で出店。今春はディスカウントスーパー「オーケー」や食物販店舗も開店し、百貨店と合わせてエリア最大級食品ゾーンを構築して話題になった。加えてS館4階には心地良いラウンジ「ギャザリングスペース」を開設と、部分的な改装や増舗は行ってきたが、新館は08年の開業から15年ぶりの大型リニューアルとなる。今後の集客が期待されている。