2024年10月07日

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2024年9月 主要百貨店大手6社 売上速報

)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 8.7
堺店 ▲2.3
京都店 ※1 18.4
泉北店 ▲2.5
日本橋店 14.8
横浜店 9.1
新宿店 8.6
玉川店 6.5
大宮店 2.8
柏店 ※1 1.5
㈱高島屋 各店計 10.0
岡山高島屋 ▲12.5
高崎高島屋 13.3
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計※2 9.5

※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
※2高島屋単体および国内百貨店子会社計は、24年7月に営業を終了した岐阜高島屋の前年実績を控除している。

店頭売上高は前年比9.5%増と21カ月連続のプラスで、免税売上高は20.4%増、免税を除いた店頭売上げ高は6.4%増といずれも上回った。なお、これらの数値は第2四半期決算に伴う売上高修正を反映している。修正を除く8月度、9月度の実質前年比(既存店対比)は、8月度店頭売上高が6.2%増、免税を除いた店頭売上高が1.5%増、9月度店頭売上高が5.7%増、免税を除いた店頭売上高が4.0%増だった。

店舗別では12店舗中、9店舗で前年を上回った。京都店(18.4%増)は21カ月連続の2桁増となった。日本橋店(14.8%増)、高崎高島屋(13.3%増)、横浜店(9.1%増)、大阪店(8.7%増)、新宿店(8.6%増)、玉川店(6.5%増)、大宮店(2.8%増)、柏店(1.5%増)が前年実績を上回った。

商品別売上高(同社分類)では、紳士服、紳士雑貨、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、食堂が前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 ▲0.3
大丸梅田店 12.5
大丸東京店 4.3
大丸京都店 ▲0.1
大丸神戸店 3.6
大丸須磨店 ▲2.6
大丸芦屋店 2.2
大丸札幌店 14.5
大丸下関店 ▲2.2
松坂屋名古屋店 2.1
松坂屋上野店 18.9
松坂屋静岡店 20.3
松坂屋高槻店 1.4
店 計 5.1
法人・本社等 15.3
大丸松坂屋百貨店 合計 5.4
博多大丸 15.8
高知大丸 6.5
百貨店事業 合計 6.2

 

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で5.4%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も6.2%増で、共に36カ月連続のプラスとなった。厳しい残暑により秋物ファッションの動きが鈍かったものの、パラソル、スニーカーなどが売上げを伸ばした。化粧品、宝飾品、ラグジュアリーブランドも引き続き好調に推移した。

店舗別では、15店舗中11店舗が前年実績を上回り、静岡店(20.3%増)、上野店(18.9%増)、博多大丸(15.8%増)、札幌店(14.5%増)梅田店(12.5%増)の伸び率が高かった。

大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は17.7%増、客数は52.4%増、客単価は22.8%減となった。19年比は50.5%増、18年比は80.1%増だった。

大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は5.1%増、国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比3.5%増だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 0.7
三越日本橋本店 店頭 2.9
三越銀座店 12.2
伊勢丹立川店 ▲0.4
伊勢丹浦和店 ▲8.0
三越伊勢丹 計 2.4
札幌丸井三越 1.1
函館丸井今井 ▲7.7
仙台三越 ▲5.5
新潟三越伊勢丹 ▲11.3
静岡伊勢丹 6.4
名古屋三越 5.1
広島三越 ▲14.7
高松三越 8.6
松山三越 ▲4.8
岩田屋三越 1.2
国内グループ百貨店 計 0.1
国内百貨店 計 1.6

両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で2.4%増、国内百貨店計で1.6%増で、36カ月連続のプラスだった。伊勢丹新宿本店では上顧客向けのイベントを8月(昨年は9月)に実施し、8月と9月の2カ月計は13.0%増となった。

9月後半の気温の低下に伴い、薄手のジャケットやアウターなどの秋冬アイテムに動きがみられた。ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのハンドバッグ、宝飾、化粧品が堅調に推移した。免税売上高は前年を超え、国内全体の購買傾向と同様に高付加価値商品への関心が高かった。

 

松屋

銀座店 2.4
浅草店 ▲19.0
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 1.0

 

銀座店は前年比2.4%増の36カ月連続のプラスで、化粧品(約33%増)、宝飾(約20%増)、ラグジュアリーブランド(約11%増)など銀座店の強みとするカテゴリーが好調に推移した。浅草店は前年に大口注文があった影響で19.0%減となり、両店舗計では1.0%増だった。

免税売上高は為替が円高傾向に推移したものの約34%増と堅調に推移し、売上げシェアは銀座店全店の約41%を占める。国内売上高は、猛暑や台風などの影響を受け12%減となった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 13.1
阪神梅田本店 ▲18.7
支店計 5.3
全店計 5.8

 

全店計は5.8%増で、36カ月連続でプラスだった。大阪では真夏日や猛暑日が第3週目まで続いたことで秋物ファッションの動きが鈍かったが、下旬以降に本格稼働の基調となった。都心店各店の売上高が前年実績を超え、中でも阪急本店と博多阪急は2桁の伸びを示した。阪神梅田本店は、前年の阪神タイガースのリーグ優勝セールの反動もあり、18.7%減だった。免税売上高は前年に対し約3割増、阪急本店も約3割増と引き続き好調で、16カ月連続で過去最高額を更新した。

阪急本店は、2カ月連続で同月対比で過去最高の売上高だった。残暑の影響で、婦人ファッション全般は中旬まで振るわなかったが、後半にかけて回復したこともあり、1割増と堅調な結果となった。特に化粧品やバッグが好調で、前年の2割を上回った。気温の寒暖差に対応できる薄手のセーターやカーディガンなどの衣料品や、バッグなどの雑貨が先行して動き、下旬にはジャケットやコートなどの秋物が売上げを伸ばした。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 ▲9.6
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) ▲9.2
上本町店 ▲4.2
東大阪店 11.9
奈良店 ▲5.9
橿原店 ▲4.1
生駒店 ▲1.2
和歌山店 ▲5.2
草津店 ▲2.1
四日市店 ▲6.2
名古屋店(近鉄パッセ) ▲16.0
合計 ▲7.2

 

あべのハルカス近鉄本店は、前年のオリックス・バファローズ関連セールの反動減の影響があったものの、9.6%減にとどまった。全館で催事やイベントを強化をし、ハルカス10周年限定企画商品を数多く展開した「大北海道展」などが奏功した。外商顧客向けの特別イベントも売上げに寄与した。

4日にリニューアルオープンした商業施設andでは、入店客数が約25%増となり、あべの・天王寺エリア全体の集客につながった。


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