2024年11月22日

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エキュート日暮里、地域連携企画を開催

日暮里という地名の由来が、かつて新開拓地を意味する「新堀 (にいぼり)」だったと言う説に基づいてテーマを決めた(画像はイメージ)

JR日暮里駅のエキナカ商業施設「エキュート日暮里」は、地域連携プロジェクト「ひぐらし おちこち」の取り組みの一環として、9月26日~10月20日まで「ようこそ ひぐらし商店の世界へ」キャンペーンを開催する。同キャンペーンでは「新掘る(にいぼる) 日暮里 つめあわせ」をテーマに、地元商店とエキュートショップのコラボレーションや駅構内への出店イベントを開催する。JR日暮里駅周辺で暮らす人たちのお薦めの店や推しスポットをまとめた地図「ひぐらしおちこちまっぷ」も配布される。

まず、谷中・根津・千駄木・西日暮里界隈の店と日暮里エキュート店とのコラボ商品をご紹介しよう。
ほろ苦いキャラメル風味の「珈琲キャラメルせんべい」は、手作りせんべいの「富士見堂」が千駄木団子坂の「百舌珈琲店」のコーヒーとのマッチングを実現させた商品。

「ひぐらしのすし弁」は、昭和24年創業の食肉専門店「千駄木腰塚」と手頃でおいしい弁当の「すしべん」のコラボ。腰塚人気のコンビーフを使用した特製軍艦、「すしべん」こだわりの焼きいなり2種と棒鮨3種を楽しめる。

創業200年余の老舗「羽二重団子」と焼きたてパン「ル ビアン」のコラボあんぱん「デニッシュホイップ(こしあん)」は、やわらかいデニッシュ生地の中にホイップクリームとこしあんを層にして仕上げてある。小豆の風味豊かなこの餡は、羽二重団子にも使用されているものだ。

日暮里の鮮魚店が営む魚料理の名店「谷中冨じ家」と千駄木腰塚による「コンビーフと沖目だい西京焼のり弁」もある。魚と肉それぞれの目利きのよる厳選素材を一つのお弁当で味わえる。

イベントもいろいろ企画されている。イベントスペース「himekuri」には、ひぐらしエリアの企業2社が期間限定で出店する。1つ目は、日暮里に本社を構えるバナナのお菓子専門店「BANANE PATE」で、9月24日~10月6日に出店。フランス郊外にあるパン屋さんをコンセプトにしたフレンチカジュアルなショップで、保存料、着色料不使用、バナナの甘さを生かして砂糖を控えたレシピにこだわり、パティシェが手作りで丁寧に焼き上げている。エキュート日暮里店限定フレーバーで販売する。

2つ目は、谷中銀座商店街のさつまいも専門店「蜜芋研究所」。10月7日~20日に出店する。「生産者のスーパースターを作る」をコンセプトに、厳選したさつまいもを独自の蜜芋窯で一本一本丁寧に焼き上げた、究極の「熟成蜜窯やきいも」を販売する。

JR日暮里駅北改札内コンコースでもショップイベントが行われる。10月8日~16日は、谷中にギャラリーを構える「HOW HOUSE」がハンドメイド雑貨を販売。「HOW HOUSE」のクリエイターの作品がずらりと並ぶ。「こやりのうえ」が作成したユーモアあふれるイラストTシャツはショップ限定品、多面体のベースにさまざまなデザインを落とし込んだ「himelu」の1点もののアクセサリーも独創的だ。14作家が出店する予定。

次いで、10月18日~20日には、日暮里の人気ショップが駅構内に出店する「おちこちばとん 日暮里ご近所市」が開催される。国内外で買い付けたレディース古着を販売している「KILIG vintage」をはじめ、木造アパートを改修した最小文化複合施設の「HAGISO」、来た人の住まいや日常に花を添える週末限定の生花店「soco」。ベーカリーの「hitotema」、洋菓子の「道灌山BAKE」など、地元でしか味わえない食品販売店も3店舗登場。

また、台東区谷中のキッテ通りにある「ひるねこBOOKS」、根津の裏通りにある小さな古本とギャラリーの店「タナカホンヤ」、棚を150人でシェアして営業する書店「西日暮里BOOKAPARTMENT」など、全12店舗が集合する。加えて、10月18日と19日には、紙芝居発祥の地・荒川区の「東京したまち紙芝居の会」に所属する紙芝居師の三橋とらさんによる紙芝居も予定されている。

エキュート日暮里がJR日暮里駅周辺で暮らす人たちのお薦めの店や推しスポットをまとめた地図「ひぐらしおちこちまっぷ」は、イベントや周辺の散策に活用できてとても便利。「ようこそひぐらし商店の世界へキャンペーン」に出店したショップや季節に合わせた散策コースも紹介しているので、活用してみては。配布期間は9月26日~25年3月31日まで。

(塚井明彦)