九州大学都市研究センター、熊本県菊陽町、三井不動産が日本初の共同研究を推進
九州大学都市研究センターと熊本県菊陽町、三井不動産は7月16日、スポーツによるウェルビーイングなまちづくりに関する包括連携協定を締結した。三井不動産と都市研究センターは菊陽町を舞台に、日本で初めて「スポーツと住民の幸福度の相関関係を特定の指標(腸内細菌等)を用いて見える化する」という共同研究を推進。産官学が密に連携し、スポーツによるウェルビーイングな街づくりを目指す。
都市研究センターは2015年12月に、先導的学術研究拠点として九州大学に設置された。かねてからウェルビーイングに関する研究に取り組んでおり、設置から現在に至るまで国際的な新国富報告書の代表機関として発表し続けるなど、多くの国際機関や地方自治体、企業と連携している。三井不動産とは23年度に「持続可能性に資する未来型の高度産業集積に関する共同研究」を実施。24年度には「次世代GX産業集積研究部門」を新設した。
菊陽町は半導体企業の集積に伴う今後の経済発展や人口増加に対応するため、JR豊肥本線三里木~原水駅間の新駅設置、駅を中心とした市街地やアーバンスポーツ施設の整備を進めている。誰もが住みやすい豊かな街づくりの実現に向けた憩いの場づくりや、生涯に亘ってスポーツに親しめる環境づくりに取り組んでいる。
三井不動産は20年から阿蘇くまもと空港の運営に携わり、熊本空港および周辺地域の活性化を推進してきた。九州大学をはじめ様々な大学と産学連携による取り組みを進めている。さらにこれまで商業施設の開発・営業・運営を担ってきた「商業施設本部」を、24年4月1日付で「商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部」に改称。LaLa arena TOKYO-BAY、東京ドームを新たに加え、「スポーツ・エンターテインメントを活かした街づくり」に取り組んでいる。
(塚井明彦)