高島屋、金融アドバイザー会社を買収
高島屋は、独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)事業を手掛けるヴァスト・キュルチュールの株式の過半数を取得し、子会社化する。IFA市場での事業を拡大するとともに、ノウハウや人材をグループ内に取り入れることで、金融事業のさらなる強化を図る。
高島屋グループは金融事業を百貨店、商業開発に次ぐ成長の第3の柱として位置付け、グループ総合戦略「まちづくり」のもと、金融サービスを提供している。2020年にファイナンシャルカウンター事業を、2022年には住信SBIネット銀行と共同で積み立てができるアプリ「高島屋ネオバンク」を始めた。
ヴァスト・キュルチュールは、2019年に創業した独立系ファイナンシャルアドバイザー。富裕層を中心とした、個人が保有する資産を総合的に管理するビジネスを手掛ける。国内の士業の金融リテラシー向上を支援する「日本PB協会」の立ち上げや、社会課題の解決を目指す非営利法人や研究機関へ必要な資金を届ける仕組み「FUKUWAKE」を構築するといった活動も行っている。両社の経営資源と顧客基盤を相互に活用し、提供価値を高めていく。