2024年11月22日

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オイシックス・ラ・大地、野菜高騰下でサブスク「めぐる野菜箱」人気

「めぐる野菜箱」(イメージ)

食品のサブスクリプションサービスを提供しているオイシックス・ラ・大地が展開する「らでぃっしゅぼーや」が販売する、旬の野菜サブスクサービス「めぐる野菜箱」が好評だ。野菜価格が高騰しても定額購入できるとあって、会員の満足度を高めている。らでぃっしゅぼーやと契約する生産者の安定的な収益にもつながっており、双方にメリットのある好循環も生み出している。

地球温暖化による気候変動により、世界各地でこれまでに経験したことがない現象が発生している。酷暑、干ばつ、天候不順、ひょう、台風など、日本においてもかつてない異常気象で、青果の価格が高騰する事態も度々起こっている。気象庁が4月に発表した5~7月までの3カ月予報では、今年の夏も平年より気温が高く猛暑になる予想。青果への高温被害が想定され、品質や収穫量に影響が及ぶと考えられる。高頻度で発生する異常気象による価格高騰で、生活者は青果の購入を控える、使用する量を減らすなどの行動がみられ、食卓にも影響が及んでいる。

らでぃっしゅぼーやのめぐる野菜箱は、登録会員の約90%が利用しているサブスクサービス。人気の理由は、収量が安定しない青果が持続可能な形で販売されるため、野菜高騰の状況でも毎回一定量の青果を定額で購入可能できること。らでぃっしゅぼーやが実施している契約栽培は、事前に生産者と、価格・出荷量を取り決めしている。生産者にとっては安定した収入が確保できる上、旬の青果を季節ごとの需要量と供給状況に合わせて箱詰めするため、豊作・不作時に関わらず、種類・頻度・分量の調整が可能。これらが大きなメリットとなり、らでぃっしゅぼーやと生産者との安定的かつ継続的取引を実現させている。

「めぐる野菜箱」お届けまでの仕組み

めぐる野菜箱利用者からは「野菜高騰に当たり、普通なら買いにくくなる野菜が入っているのはうれしい」「野菜が高騰する中、安定して種類豊富な野菜が届いた」「高くてスーパーで手が出ないキャベツやブロッコリーが入っていてうれしかった」「地元で見たことがない野菜が入っていて、店で買うより新鮮さがあり、大好き」といった声が寄せられている。

めぐる野菜箱に入っている野菜の一例は、にんじん1パック、新じゃがいも3個、みちのく有機長芋1パック、キャベツ1/2個、ほうれん草1パック、水菜1パック、まいたけ1パック、長ネギ1束、イタリア白なす1個、パプリカ1個となっている。内容は届ける地域によって異なり、価格は一例としてMサイズで税込み2692円。

(塚井明彦)