2024年5月 主要百貨店大手6社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 42.8 |
堺店 | ▲3.3 |
京都店 ※1 | 31.5 |
泉北店 | ▲2.8 |
日本橋店 | 21.8 |
横浜店 ※1 | 12.1 |
新宿店 | 28.4 |
玉川店 | 14.8 |
大宮店 | 7.0 |
柏店 ※1 | ▲9.0 |
㈱高島屋 各店計 | 23.2 |
岡山高島屋 | ▲15.7 |
岐阜高島屋 | 14.6 |
高崎高島屋 | 8.5 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 | 21.6 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
店頭売上高は前年比21.6%増と17カ月連続のプラスで、19年比は24.1%増、18年比は24.2%増といずれも上回った。免税売上高は222.9%増、19年比156.9%増、18年比158.0%増。ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が押し上げ、単月としては3カ月連続で過去最高を更新した。免税を除いた店頭売上高は6.4%増、19年比7.4%増、18年比7.3%増。国内顧客は気温の上昇に伴い、ブラウス、カットソーや日傘、帽子などが堅調に推移した。
店舗別では13店舗中、9店舗で前年を上回った。大阪店(42.8%増)、京都店(31.5%増)は依然として増勢が続き、17カ月連続の2桁増となった。先月に引き続き新宿店(28.4%増)、日本橋店(21.8%増)も高い伸長率を維持している。玉川店(14.8%増)、岐阜高島屋(14.6%増)、横浜店(12.1%増)も高い伸びを示した。
商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、スポーツ、リビング、美術、サービスが前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 54.1 |
大丸梅田店 | 11.7 |
大丸東京店 | 9.5 |
大丸京都店 | 36.7 |
大丸神戸店 | 17.8 |
大丸須磨店 | ▲1.6 |
大丸芦屋店 | 0.1 |
大丸札幌店 | 20.7 |
大丸下関店 | ▲4.6 |
松坂屋名古屋店 | 11.4 |
松坂屋上野店 | 5.8 |
松坂屋静岡店 | 1.1 |
松坂屋高槻店 | 3.1 |
店 計 | 20.5 |
法人・本社等 | 42.2 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 21.3 |
博多大丸 | 25.8 |
高知大丸 | ▲7.5 |
百貨店事業 合計 | 21.3 |
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で21.3%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も21.3%増で、共に32カ月連続でプラスとなった。ラグジュアリーブランドや化粧品などを中心にインバウンドが伸長した。また、上顧客を対象とした催事効果もあり外商売上げが好調に推移した。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は276.4%増、客数は150.9%増、客単価は50.0%増で、過去最高を更新した。店舗別では、15店舗中、12店舗が前年実績を上回った。名古屋店は大型改装により婦人服売場面積が7割減となったものの、インバウンドが好調で前年比2桁増となった。
大丸松坂屋百貨店の店計売上げ(法人・本社等の本年・過去実績を除く)は20.5%増、国内売上高(免税売上高の本年・前年実績を除く)は前年比1.7%増。大丸松坂屋百貨店(既存店)の免税売上高は19年比118.4%増、18年比168.2%増だった。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 27.5 |
三越日本橋本店 店頭 | 16.9 |
三越銀座店 | 36.1 |
伊勢丹立川店 | 3.0 |
伊勢丹浦和店 | ▲3.9 |
三越伊勢丹 計 | 23.4 |
札幌丸井三越 | 0.9 |
函館丸井今井 | 4.1 |
仙台三越 | ▲3.8 |
新潟三越伊勢丹 | ▲7.9 |
静岡伊勢丹 | ▲1.6 |
名古屋三越 | 6.8 |
広島三越 | 3.3 |
高松三越 | 5.9 |
松山三越 | ▲14.9 |
岩田屋三越 | 23.9 |
国内グループ百貨店 計 | 8.2 |
国内百貨店 計 | 17.7 |
両本店、三越銀座店を中心に引き続き高付加価値商品がけん引し、売上高前年比は三越伊勢丹計で23.4%増、国内百貨店計で17.7%増で、32カ月連続のプラスだった。3店舗共に11カ月連続で18年実績を上回っている。
これまでと同様に、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの衣料品、ハンドバッグ、宝飾、化粧品が好調だった。気温上昇に伴い、夏物アイテムへの関心の高さも継続している。
免税売上高は、国内百貨店計(既存店)で単月最高売上高を記録した24年4月をさらに更新した。全体傾向と同様にラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾・時計、化粧品などの高付加価値商材に動きがあった。
松屋
銀座店 | 43.6 |
浅草店 | ▲8.4 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 40.8 |
銀座店は前年比43.6%増と大幅な伸びを示し、32カ月連続でプラスとなった。宝飾は170%増、時計は約94%増、ラグジュアリーブランドは約92%増、化粧品は約69%増と銀座店が強みとするカテゴリーを軸に売上げを大幅に伸ばした。浅草店(8.4%減)はマイナスに転じたものの、両店舗計で40.8%増と先月を上回る業績だった。
免税売上高は円安の影響などで、前年比約199%増となり、売上げをけん引した。銀座店全体に占める割合は55%だった。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 46.1 |
阪神梅田本店 | 8.9 |
支店計 | 12.0 |
全店計 | 29.1 |
全店計は29.1%増で32カ月連続でプラスだった。ゴールデンウィークは遠方からの客や帰省客など幅広い層の来店で賑わい、都心店を中心に売上を伸ばした。母の日やインバウンドの活況もあり、全店売上高は前年比約3割増となった。中でも、阪急本店は約5割増と全体をけん引した。
免税売上高は、前年に対して約4.0倍、阪急本店は約4.1倍と引き続き好調で、ゴールデンウィーク後も高水準を維持している。同月対比として12カ月連続、単月としても4か月連続で過去最高額を更新した。
阪急本店は、5カ月連続で同月対比の過去最高売上高を更新。婦人・紳士ファッション全般の好調は続き、インバウンドの押し上げもあり、各カテゴリーの売上高は2割を上回る伸びを示した。特にアクセサリーやバッグ、インターナショナルファッション、宝飾品は5割増を超えた。婦人ファッションではゴールデンウィークの旅行や外出に着用できるデイリーニーズのドレスが好調だった。服飾雑貨では帽子やスニーカー、サンダルも動いた。紳士はTシャツやカジュアルシャツ、スニーカーなどのカジュアルアイテムが人気だった。母の日需要として機能性のあるスカーフや帽子のほか、高額なバッグや財布にも動きがあった。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 18.0 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 13.6 |
上本町店 | 3.0 |
東大阪店 | 13.8 |
奈良店 | ▲4.6 |
橿原店 | ▲3.1 |
生駒店 | 3.6 |
和歌山店 | ▲0.9 |
草津店 | 4.0 |
四日市店 | ▲1.0 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲11.6 |
合計 | 6.6 |
あべのハルカス近鉄本店は18.0%増で同月対比で過去最高額を記録した。ゴールデンウィーク期間に新たな催事やワークショップを実施し、下旬には近鉄グループと連携した北陸物産展を開催するなど、多彩なイベントを実施した結果、幅広い世代の集客につながった。免税売上高も前年比約3倍となった。
商品別ではラグジュアリー、高額品が引き続き売上げをけん引した。先月フランチャイズ契約でオープンした「KAFE OTTE(カフェ オッテ)」の効果で回遊性が向上し、同フロアのアクセサリーや母の日ニーズのハンカチなどの婦人洋品も好調に推移した。
<AD>
ストアーズ社では「2023年度版百貨店調査年鑑」を販売しております。
主な内容
①百貨店販売統計(資料編)
②22年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ
《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2022年度主要経営指標/役員およびその職掌/2023年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2022年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》