京王百貨店、新社長に京王電鉄の南佳孝常務
京王百貨店は6月24日付でトップを交代し、京王電鉄取締役常務執行役員の南佳孝氏が社長に就任することを発表した。仲岡一紀社長は同日付で代表取締役会長に就く。新宿駅西口の再開発や京王SCクリエイションとの統合方針を踏まえ、代表取締役を2名体制とした。
同社は新宿駅西口の環境変化をきっかけに、約10年ぶりとなる新宿店の全館改装などリアル店舗の魅力度向上に取り組んだ。その結果、2020~22年度の3期連続営業赤字から業績が回復し、23年度は目標利益を達成。構造改革も進めて安定的な利益の計上に一定の目途を付けることができたため、トップ交代に至った。
京王電鉄は今年4月に完全子会社「京王SCクリエイション」を新設し、ショッピングセンター事業と不動産賃貸業の一部を事業承継させる計画を立てている。京王百貨店は新宿店の建て替え時期に当たる30年頃を目途に、同社と統合する方針。
南佳孝(みなみ・よしたか)氏略歴
1963年3月5日生まれ、61歳。
1986年3月慶大学商卒
1986年4月京王帝都電鉄(現京王電鉄)入社
2009年6月京王食品代表取締役社長
2011年6月京王電鉄開発推進部長
2011年12月リビタ代表取締役社長
2015年6月京王電鉄総合企画本部経営企画部長
2016年6月同社取締役戦略推進本部事業創造部長
2018年6月同社常務取締役開発事業本部長
2020年6月同社取締役常務執行役員経営統括本部長
2024年2月同社取締役常務執行役員開発事業本部長、聖蹟桜ヶ丘プロジェクトチーム部長