2024年11月22日

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近鉄百貨店、北欧のライフスタイルを体感できる「KAFFE OTTE」

北欧・デンマークの心地良い空間と時間を提供する「KAFFE OTTE」、顧客への新しい価値創出も目指す

近鉄百貨店は17日、アンデルセングループのタカキベーカリーとフランチャイズ契約を結び、「KAFFE OTTE(カフェ オッテ)」をオープンした。北欧・デンマークのライフスタイルを体感できるショップで、全国初出店。デニッシュや穀物パンをはじめデンマークで親しまれているメニューが楽しめる「カフェゾーン」と、食品や雑貨が購入できる「物販ゾーン」で構成される。同社が2016年にスタートしたフランチャイズ事業としては、25業種目となる。

デンマークでは「居心地の良い空間や時間」を大切にする価値観やマインドの「Hygge(ヒュッゲ)」が、生活に根付いている。幸せな暮らしにつながるヒントとして、近年では日本でも知られている考え方だ。近鉄百貨店は「今回提供するメニューや商品、空間デザインを通してデンマークのライフスタイルを感じていただける新たなカフェ&ショップをオープンし、お客様に新しい価値を感じていただきたい」としている。

優しい明かりがともされ、デンマークの人達が大切にする「ヒュッゲ」が感じられる空間

ストアコンセプトには「お客様が週に8回楽しみたくなる空間やパン、サービスを提供したい」という想いを込めた。店名にある「OTTE」はデンマーク語で数字の「8」を意味し、一人でも大切の人とでも「週8回行きたくなる」ような、心温まる空間を提供する。

場所はあべのハルカス近鉄本店のウイング館2階で、店舗面積約232㎡に、76席を用意する。店内デザインは注目の建築家である谷尻誠氏と吉田愛氏のSUPPOSE DESIGN OFFICEが手掛けた。冬の季節が長い北欧では「明かり」が大切にされている。明かりと共に暮らしを彩ってきた「窓際の風景」をテーマにした空間づくりで、ヒュッゲを感じられる世界観を表現した。

サクサクとした食感がたまらない、彩り豊かなデニッシュ

店内構成は2つのゾーンからなる。カフェゾーンでは、パンやイートインメニュー、ドリンクなど約50種類をラインナップ。「デニッシュペストリー」を日本で初めて紹介したといわれるアンデルセングループがつくるイチゴやサツマイモなどを使ったデニッシュをはじめ、オッテにちなんで8の字の形をした穀物の香ばしさが味わえる「OTTEロール」も用意する。

デンマークならではの「スメアブロ」のプレートは、季節も味わえるメニュー

そのほか、デンマークらしさと日本の食材を掛け合わせたメニューも提供。「地産地消」をテーマに関西地方で採れた新鮮な旬の食材を使用する。イートインには、デンマークの伝統料理「スメアブロ(オープンサンドイッチ)」のプレートも登場する。パンにバターを塗り、肉や魚、野菜やソースなどを彩り良く重ねて、素材の組み合わせが楽しめる一皿。季節ごとに食材を変え、おいしさのバリエーションも広げる。アフタヌーンティーセットやデンマークの老舗紅茶ブランド「A.C.パークス」などのドリンクも、一緒に楽しめる。

オリジナルのロゴ入りグッズをはじめ、生活を彩る数々の食雑貨で、北欧の世界観を届ける

物販ゾーンは、デンマークの「衣・食・住」のアイテムを約200種類揃える。ワインなどの食品が約150種類、食器やキッチン用品、ファブリックなど同店がセレクトしたシンプルでスタイリッシュな雑貨が約50種類並び、心地良い暮らしにつながるライフスタイルを提案する。カフェ オッテのロゴが入ったオリジナルのマグカップとトートバッグも展開する。