2024年11月22日

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東京ミッドタウン、災害時でも電力100%を6日間持続可能に

東京ミッドタウン八重洲で稼動しているコージェネレーションシステム

東京ミッドタウンは、停電時でも継続的かつ安定的に供給される中圧ガスによる非常用発電機の増設工事に着工した。竣工は2026年12月の予定。既存の非常用発電機(3200kW×3台)およびコージェネレーションシステム(900kW×2台)に非常用発電機が加わり、停電時でも通常時に必要とされる電力を100%供給できる。都内トップクラスの災害対応力を有する街へとグレードアップし、「経年優化」の街づくりが一段と促進される。

かつて防衛庁があった土地に三井不動産が開発した東京ミッドタウンは、敷地面積約6万8900㎡、延床面積約56万3900㎡の大規模複合都市。ホテル(ザ・リッツ・カールトンホテル東京)、文化施設(サントリー美術館など)、商業店舗、オフィス、住宅、医療施設、緑地などからなる。三井不動産グループは、時を経るごとに味わいを増し、魅力を増していく経年優化の街づくりを実践しており、07年3月の開業から17年目となる東京ミッドタウンも安心・安全の観点から災害対応力を向上させる。

東京ミッドタウンが増設するのは、停電時でも安定的な中圧ガスを用いた非常用発電機(4000kW、12気筒)2台。増設されると6日間、オフィス、ホテル、住宅(共用部)、商業店舗へ通常時と変わらない電力を供給できる。7日目以降は、オフィステナントの事業継続に可能な電力を供給可能だ。通常通りのオフィス環境を提供し、企業の事業継続計画(BCP)を実現する。住宅では高層階においても通常通りエレベーターの使用が可能となる。ホテルや商業店舗もライフラインとなる食材などの保管や販売を継続できる。

(塚井明彦)