「クレ・ド・ポー ボーテ」、1万円のラグジュアリーリップ
資生堂の「クレ・ド・ポー ボーテ」は4月21日、口紅「ル・ルージュプレシュー」を発売する。参考小売価格は1万3200円、レフィルが9900円と高価格で、希少性や高品質、自身をエンパワーメントする役割を求めるニーズに応える。スキンケア効果、メイクアップ効果、パッケージデザインなどあらゆる点にこだわり抜いた。
同商品を発売した背景を、担当者は「世界的な富裕人口の増加と、化粧品を伴うラグジュアリー市場の成長」と語る。ラグジュアリー層の消費欲求は今後高まることが予測され、とりわけ稀少性や高品質、クラフトマンシップや独自の技術に裏付けられた特別なブランドストーリーに価値が見出されているという。
また、生活者へインタビュー調査を行ったところ、一般的な口紅は「まとうことで気軽に着替えられるファッションアイテムのような役割」「新しい自分を発見できるような存在であること」のニーズが高く、高価格帯の口紅はさらに「ハイジュエリーのようにお守りとして自分をエンパワーメントしてくれる役割」が求められることが判明した。
こうした傾向を受け、ラグジュアリーリップのコンセプトは「自分らしい魅力を引き出すお守りのような存在」に設定。クレ・ド・ポー ボーテならではの提供価値を追求した。
同商品は、独自の「リップエンパワリング処方」を採用。体温で溶ける心地よいテクスチャーと、唇の際まで厚膜で均一に密着する立体感のある仕上がりを叶える。口紅に求められる発色・仕上がり・化粧もちと、高いケア性の両立を目指し、7年超の開発期間と300回以上の試作を経て開発された。
また、ブランドの独自成分「プレシャスラケシスコンプレックス R」を、初めて口紅に配合。潤いを長時間持続し、弾むような唇に導く。同成分はギリシャ・ヒオス島に自生する樹木のエキスから抽出した希少なラケシスエキスに、資生堂オリジナル成分「アクアインプール」を組み合わせた。
カラーは、まとう人を輝かせるジュエリーから着想を得た「Power of Amulet Gems」をテーマに、全6色を揃える。クレ・ド・ポー ボーテ研究所が開発した「ジェムカラーピグメント」によって、宝石のようにぜいたくで濃密な色と輝きを実現する。
同ブランドのグローバル・カラーエディターを務めるベンジャミン・バッキー氏は「貴重な宝石からインスピレーションを得た色達は、それぞれが独自のパワーを秘めています。単なる色ではなく、一人一人の美しさと個性を引き出す鍵です」と話す。
パッケージは、宝石のようなカットを施したゴールドのデザインを採用。ふたの開閉はマグネット形式で、開け閉めする際の感触や、手に持った重さにもこだわって制作した。