2024年11月25日

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2024年1月 主要百貨店大手7社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 22.0
堺店 ▲0.3
京都店 ※1 9.9
泉北店 0.7
日本橋店 11.8
横浜店 ※1 3.5
新宿店 14.2
玉川店 7.5
大宮店 ▲6.9
柏店 ※1 3.4
㈱高島屋 各店計 9.2
岡山高島屋 1.1
岐阜高島屋 9.8
高崎高島屋 2.0
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 8.8

※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

店頭売上高は前年比8.8%増で、13カ月連続でプラス。新型コロナウィルス禍前の19年比は5.7%増だった。免税売上高は105.0%増、20年比54.6%増、19年比71.7%増でコロナ禍前をクリアした。免税を除いた店頭売上高は3.0%増、20年比4.9%増、19年比1.1%増だった。

店舗別では大宮店(6.9%減)、堺店(0.3%減)を除いた全ての店舗が前年を上回った。伸び率は特に大阪店(22.0%増)が目覚ましく、13カ月連続で2桁増。新宿店(14.2%増)、日本橋店(11.8%増)も同じく2桁増を記録した。

商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、サービスが前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 35.3
大丸梅田店 7.0
大丸東京店 9.3
大丸京都店 12.9
大丸神戸店 12.4
大丸須磨店 3.8
大丸芦屋店 4.1
大丸札幌店 30.4
大丸下関店 ▲3.1
松坂屋名古屋店 ▲1.6
松坂屋上野店 5.3
松坂屋静岡店 ▲1.5
松坂屋高槻店 ▲1.6
店 計 12.2
法人・本社等 ▲7.9
大丸松坂屋百貨店 合計 11.4
博多大丸 17.4
高知大丸 0.2
百貨店事業 合計 11.7

※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比11.4%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も11.7%増で、ともに28カ月連続プラスとなった。ラグジュアリーブランドや化粧品の売上げが大きく伸び、婦人服のニットやジャケットの定価商品も好調に推移した。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は163.7%増、客数は153.0%増、客単価は4.2%増だった。

店舗別では15店舗中11店舗が前年を上回った。心斎橋店(35.3%増)、札幌店(30.4%増)は前年比3割超のプラスで、博多大丸(17.4%増)、京都店(12.9%増)、神戸店(12.4%増)が2桁増だった。

大丸松坂屋百貨店の合計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く)は12.2%増、コロナ禍前の19年比は7.7%増、18年比は1.2%増だった。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は3.5%増、19年比7.4%増、18年比2.9%減。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比9.6%増、18年比41.6%増でコロナ禍前を大幅に更新した。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 12.7
三越日本橋本店 店頭 10.6
三越銀座店 24.0
伊勢丹立川店 4.3
伊勢丹浦和店 0.3
三越伊勢丹 計 12.6
札幌丸井三越 9.7
函館丸井今井 6.2
仙台三越 ▲0.6
新潟三越伊勢丹 ▲6.7
静岡伊勢丹 1.4
名古屋三越 10.5
広島三越 0.7
高松三越 8.7
松山三越 ▲6.8
岩田屋三越 15.6
国内グループ百貨店 計 8.2
国内百貨店 計 10.9

両本店、三越銀座店は引き続き高付加価値商品を中心に売上げを伸ばし、前年比は三越伊勢丹計で12.6%増、国内百貨店計で10.9%増で28カ月連続のプラス。3店舗共に7カ月連続で、コロナ禍前の18年を上回っている。

例年と比べて気温が高いこともあり、ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に春物アウターが好調に推移した。ハンドバッグ、財布などの革小物、化粧品の売上げが伸び、各店で実施した独自のイベントも集客につながった。

免税売上高は引き続き高水準を維持、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや財布、宝飾、時計、化粧品などの高付加価値商材への関心が高い。

 

そごう・西武

西武池袋本店 2.9
そごう・西武全社(10店)計 0.2

 

全店計は前年比0.2%と前年並みを確保した。化粧品はスキンケア、メイクアップともに堅調で11.0%増、婦人雑貨は2.0%増、食品も4.0%と伸長した。暖冬で防寒着が伸び悩み婦人服は9.0%減、紳士スポーツは6.0%減にとどまったが、高級雑貨呉服は5.0%増と好調を維持。

インバウンドは免税売上高が約70%増、客数は約90%増と共に増加傾向を継続している。

 

松屋

銀座店 22.3
浅草店 53.4
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 24.1

 

銀座店の売上高は前年比22.3%増と前月に引き続き大幅に伸長し、28カ月連続プラス。20年比は約25%増でコロナ禍前を上回った。化粧品は約24%増、ラグジュアリーブランドは約36%増(20年比約108%増)で、銀座店の強みとするカテゴリーが好調に推移した。

免税売上高は円安の影響などで、前年比約85%増と全館を力強くけん引した。1月の免税売上高が銀座店全体に占める割合は約38%超。コロナ禍前の平均は25%で、シェアが一段と高まった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 20.2
阪神梅田本店 18.4
支店計 10.1
全店計 16.2

 

全体で28カ月連続でプラス。コロナ禍による制限のない年始は、各店ともおおむね堅調な初売りだった。23年に阪神タイガース関連のセールを開催し、建て替えの認知度が高まった阪神梅田本店と、全館リニューアルが完了した神戸阪急は2桁増の滑り出しとなった。

売上高の19年比は13%増、インバウンドを除くと3%増で、コロナ禍前の水準をクリアした。阪急本店は19年比23%増(インバウンドを除くと6%増)、阪神梅田本店は19年比34%増(同33%増)と共に2桁増。免税売上高は同月対比で8カ月連続で過去最高を更新した。

阪急本店は、初売りは来店客数、売上高ともに前年並みだったが、日を追うごとに前年を大きく上回り、1月単月の過去最高額を更新した。婦人ファッション全般は2桁の伸びを示した。冬のクリアランスが2日からスタートしたが、セールより定価商材やインバウンドが好調。中でもアクセサリー、バッグ、化粧品、インターナショナルファッション、宝飾品は3割以上増となった。

恒例の石川県物産催事は、24年元日に発生した能登半島地震の影響も鑑み、出店者の意向を尊重して開催を決定。被災地支援の機運も高く、多くの客が来店した。支援金募金を実施したほか、催し売上高の一部を義援金として寄付した。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 9.1
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 7.0
上本町店 4.4
東大阪店 ▲1.2
奈良店 4.3
橿原店 3.3
生駒店 0.9
和歌山店 0.3
草津店 6.0
四日市店 ▲3.5
名古屋店(近鉄パッセ) ▲9.5
合計 4.3

 

あべのハルカス近鉄本店は9.1%増。17日にフランチャイズ契約による自主運営レストランの3店舗目「洋食屋 伊勢十」をオープンした。23年12月にオープンした自主運営レストランの2店舗と、いちご生産事業を開始した自社栽培の「はるかスマイル」への反響も大きく、順調に進捗している。

商品別では、外商販売がけん引しラグジュアリーが大きく売上げを伸ばした。18日からの「バレンタイン ショコラ コレクション2024」も前年比約20%増の売上高となり、好調に推移している。

 


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主な内容

①百貨店販売統計(資料編)

  • 22年年間(1月~12月合計)全国百貨店売上高統計
  • 流通関連統計(大型小売店販売額原指数/商業販売統計にみる22年年間百貨店販売額/チェーンストア商品別売上高・対前年同月比/家計調査報告(全国勤労者世帯)/全国消費者物価指数)

②22年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ

《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》

③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)

収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》

収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2022年度主要経営指標/役員およびその職掌/2023年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2022年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》

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