2024年11月24日

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軽井沢PSP、海外配送と翻訳機の対話サービス開始

「対面型翻訳機」はTOPPANが提供する透明ディスプレイを使用。話す相手との自然な会話が実現する

西武リアルティソリューションズが所有・運営するリゾート型ショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」(以下、軽井沢PSP)は、インバウンド(訪日外国人客)に向けた新サービスを導入する。購入した商品を海外の自宅まで届ける「海外配送サービス」を29日に、12の言語を翻訳して表示する「対面型翻訳機による対話サービス」を2月1日に開始する。

軽井沢PSPの売上全体に占める免税売上げ割合

2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行して以降、軽井沢PSPではインバウンドの来店が増加。23年は、客数がコロナ禍前の19年対比で約1.3倍、売上高は全体の約15%を占めるまでになっている。こうしたインバウンドの利便性を高める狙いから、両サービスの導入に踏み切った。

軽井沢PSPの免税レジ客数の推移

海外配送サービスは、施設内で購入した商品を約120カ国へ配送することができる「TSUMOKA Express(ツモカ エクスプレス)」で行う。同サービスは長野県では初めての導入。顧客が商品を購入後、店舗で提示されるQRコードを読み取り必要事項を入力すると、買い上げた商品が店舗ごとに海外の自宅まで配送されるシステムで、顧客は荷物の心配をせずに快適に旅行やショッピングを楽しめる。軽井沢PSPは「持ち帰りが難しい貴重品やまとめ買いなどへの利用が高まることで、購買機会の創出につながる」としている。

対面型翻訳機による対話サービスは、12言語に対応する対面型の翻訳機「VoiceBiz🄬UCDisplay🄬」を使用する。TOPPANが提供する「透明ディスプレイ」を挟んで2人が向かい合い、設置されたマイクを使用して話すと、話した内容が透明ディスプレイにリアルタイムで表示される。相手の顔を見ながら自然に会話ができることに加え、キーボード入力にも対応可能なため、発話が難しい人とのコミュニケーションにも効果を発揮する。対応する12言語は、日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字)、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、ポルトガル語、ミャンマー語、スペイン語、フランス語、フィリピン語。翻訳機は軽井沢PSPのインフォメーションセンターに設置し、利用を促す。

(塚井明彦)