メリーチョコレート、“心ときめく”チョコレートをラインナップ
バレンタインに自分への楽しみとしてチョコを買う人が増える中、メリーチョコレートカムパニーは、企画担当者が自分で欲しいと思う、“ときめく”チョコレートをラインナップした。バラをモチーフにした煌びやかなパッケージの「ロゼーヌ」、猫への愛を詰め込んだ「ねこみゃみれ」、推し活に使える「推しと、私と、チョコレート。」など、個性豊かな商品が登場する。
ロゼーヌは、今回初登場のシリーズ。名称はフランス語の「Rose(バラ)」と「Reine(女王)」を掛け合わせた。「グレイシャス」シリーズの後継に当たるが、若手社員を中心に、自分達が買いたくなる「大人の女性のご褒美」を目指して大きく刷新した。パッケージは「思わず手に取りたくなるような、コレクションしたくなる可愛さ」をイメージし、繊細なエンボス加工やクラフト感、レトロなデザインにこだわった。チョコレートの見た目も可愛さを意識し、型から新規設計したものもある。
中心商品の「ロゼーヌ」(7個入り864円、15個入り1620円)は、鮮やかな赤のパッケージにバラが描かれ、金色の箔が繊細なデザインで施されている。中には、1粒ずつ味が異なる大粒のチョコレートを詰め合わせた。
「ブーケ(プレーンチョコレート)」(34g/9個入り540円、91g/24個入り1080円)は、マーガレットやチューリップなど、花モチーフのチョコレートをフラワーボックスのように並べた。「コフレローズ」(1296円)はコスメのような華やかな缶の中に、キラキラと輝く包み紙に包まれたトリュフチョコレートが入っている。
同シリーズを今年のバレンタイン商戦の中心商品として展開する。販路は百貨店、量販店、メリーオンラインショップなど幅広く、店頭では動画も流して訴求する。
ねこみゃみれは、猫好きによる、猫好きのためのシリーズ。コンセプトやパッケージ、チョコレートのデザインに至るまで様々な部分が猫であふれている。同社の社員が飼う愛猫をモデルとしており、約800枚の写真から厳選してデザインに取り入れた。昨年のバレンタインに初登場したところ反響が大きく、すぐに売り切れてしまう店舗もあったという。そのため今年は取扱店舗数を増やした。
今回新登場となるのは「おかお缶」(1404円)、「のび~る缶」(1188円)、「ブチくんポーチ/ミケちゃんポーチ」(1485円)の3種類。おかお缶は、本物に近いサイズで猫の顔が缶にデザインされている。のび~る缶は、リラックス状態に体が伸びている猫を表現した。ブチくんポーチ/ミケちゃんポーチは、ランダムパターンのもふもふしたポーチの中からお気に入りの柄を選べる。昨年に同様の「もふにゃふポーチ」があったが、好評だったためブチとミケの2パターンに種類を増やした。
元々企画開発チームに猫好きが多いことから、猫を見たときのキュンとする気持ちや、クスッと笑えてわくわくする“ときめき”を追求した。猫好きには「ご飯を一緒に食べたい」「飼い猫に似たデザインの猫グッズが欲しい」という声があり、そこから「プチくんポーチ/ミケちゃんポーチ」や、猫缶にそっくりの「猫缶(チョコレート)」(864円)のアイデアが生まれた。
推し活を応援する「推しと、私と、チョコレート。」シリーズは、好きな色を選んでパッケージをアレンジできる「推しごとチョコレート」(972円)、推しの沼にはまった状態を表現した「推しぴ沼チョコレート」(972円)を揃える。同シリーズも昨年に初登場しており、今年はユーザーの意見を取り入れてアップデートした。
推しごとチョコレートは白、赤、オレンジ、黄、緑、青、紫、ピンク、黒の9色を用意。自分の推しの担当カラーを選べる。パッケージや包装にシールを貼ったり、ペンでメッセージを書いたり、推しの写真を付けたりしてデコレーションできる。
同シリーズも推し活をしている担当者が開発・企画を手掛けるが、今年は顧客の声を参考にリニューアルを進めた。昨年は白を除いた8色展開だったのを、要望の多かった白を新色として導入。SNSに写真を投稿する際の見栄えを意識して、サイズもコンパクトに変更し、ふたに推しの名前を書ける仕様にした。デコレーションの方法を説明した動画も制作し、YouTubeで公開している。
今期はこれらのシリーズに加えて、さつま芋の銘柄別チョコレートを食べ比べできる「奏-KANADE- 国産さつま芋コレクション」、日本の伝統や風情を感じられる「セゾン ド セツコ Le JAPON 花鳥風月」、戦国時代に活躍した英雄がテーマの「TSUWAMONO(つわもの)」など、様々な限定商品を販売する。
商品ラインップがバラエティに富むのは、直近のギフトの購買動向に対応する意図もある。「最近は義理チョコが減ったからか、1種類の商品をまとめて買う方が減った。誰かに贈るにしても、相手に合う商品をよく考えて買う方が多い」とマーケティング本部広報宣伝部の小林香部長は語る。多様化する人の好みに合わせるため、多種多様な“ときめき”を用意する。