2023年12月 主要百貨店大手7社 売上速報
注)文章は全て百貨店の発表によるもの
高島屋
大阪店 | 20.7 |
堺店 | ▲2.3 |
京都店 ※1 | 12.7 |
泉北店 | 0.2 |
日本橋店 | 8.1 |
横浜店 ※1 | 1.4 |
新宿店 | 4.5 |
玉川店 | 0.8 |
大宮店 | ▲10.0 |
柏店 ※1 | ▲0.6 |
㈱高島屋 各店計 | 8.4 |
岡山高島屋 | 0.4 |
岐阜高島屋 | ▲9.4 |
高崎高島屋 | ▲1.9 |
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 | 7.5 |
※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。
店頭売上高は前年比7.5%増で、12カ月連続でプラス。新型コロナウィルス禍前の19年比は7.5%増、18年比は2.1%増だった。免税売上高は111.2%増、19年比90.4%増、18年比64.2%増で同じくコロナ禍前をクリアした。免税を除いた店頭売上高は2.4%増、19年比2.9%増、18年比1.7%減だった。
店舗別では大宮店(10.0%減)、岐阜店(9.4%減)、堺店(2.3%減)、高崎店(1.9%減)、柏店(0.6%減)を除いた店舗が前年を上回った。伸び率は特に大阪店(20.7%増)が目覚ましく、12カ月連続で2桁増。京都店(12.7%増)も同じく2桁増を記録した。
商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、スポーツ、美術、サービスが前年を上回った。
大丸松坂屋百貨店
大丸心斎橋店 | 20.6 |
大丸梅田店 | 0.6 |
大丸東京店 | 6.0 |
大丸京都店 | 6.7 |
大丸神戸店 | 4.3 |
大丸須磨店 | ▲1.6 |
大丸芦屋店 | 1.7 |
大丸札幌店 | 24.7 |
大丸下関店 | ▲7.0 |
松坂屋名古屋店 | 4.6 |
松坂屋上野店 | 1.0 |
松坂屋静岡店 | ▲0.0 |
松坂屋高槻店 | ▲1.5 |
店 計 | 8.0 |
法人・本社等 | ▲14.9 |
大丸松坂屋百貨店 合計 | 7.2 |
博多大丸 | 7.6 |
高知大丸 | 2.2 |
百貨店事業 合計 | 7.2 |
※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。
売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比7.2%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計も7.2%増で、ともに27カ月連続プラスとなった。インバウンドが好調でラグジュアリーブランドや化粧品の売上げが伸びた。菓子、レストランも、クリスマスや年末年始による需要が増え伸長した。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は167.5%増、客数は157.5%増、客単価は3.8%増となり、2カ月連続で月の最高売上げを堅持した。
店舗別では15店舗中11店舗が前年を上回った。札幌店(24.7%増)、心斎橋店(20.6%増)は前年比2割超のプラスだった。
大丸松坂屋百貨店の合計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く)は8.0%増、コロナ禍前の19年比は11.3%増、18年比は2.3%増だった。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は1.2%増、19年比8.8%増、18年比1.2%減。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比39.9%増、18年比48.1%増でコロナ禍前を大幅に更新した。
三越伊勢丹
伊勢丹新宿本店 店頭 | 13.7 |
三越日本橋本店 店頭 | 9.3 |
三越銀座店 | 23.0 |
伊勢丹立川店 | 9.1 |
伊勢丹浦和店 | 3.2 |
三越伊勢丹 計 | 13.1 |
札幌丸井三越 | 4.9 |
函館丸井今井 | 0.7 |
仙台三越 | 1.9 |
新潟三越伊勢丹 | 5.1 |
静岡伊勢丹 | ▲3.0 |
名古屋三越 | 5.8 |
広島三越 | ▲7.1 |
高松三越 | 0.9 |
松山三越 | ▲4.3 |
岩田屋三越 | 12.0 |
国内グループ百貨店 計 | 5.9 |
国内百貨店 計 | 10.3 |
両本店、三越銀座店は引き続き高付加価値商品を中心に売上げを伸ばし、前年比は三越伊勢丹計で13.1%増、国内百貨店計で10.3%増で27カ月連続のプラス。3店舗共に6カ月連続で、コロナ禍前の18年を上回っている。
伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、冬物やハンドバッグ、財布、靴、宝飾、化粧品の売上げが伸びた。ラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドを中心に、春夏の新作も好調だった。
免税売上高は、ラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾、時計などの高付加価値商材が伸び、11月に続き単月の過去最高売上高を大きく更新した。
そごう・西武
西武池袋本店 | 3.6 |
そごう・西武全社(10店)計 | 0.0 |
全店計は前年比0.0%と堅調だった。化粧品はスキンケア、メイクアップ共に好調で9.0%増、婦人雑貨も2.0%増となった。中旬以降の気温低下により重衣料の売れ行きは良かったが、婦人服は1.0%減、紳士スポーツは5.0%減にとどまった。高額商材ではプレステージブランドが5%増で、クリスマス商戦の食品も0.0%と前年売上げをクリアした。
インバウンドは免税売上高が約70%増、客数は約90%増と共に増加している。
松屋
銀座店 | 18.8 |
浅草店 | 24.2 |
銀座本店(銀座店、浅草店合計) | 19.2 |
銀座店の売上高は前年比18.8%増と前月に引き続き大幅に伸長し、27カ月連続プラス。19年比は約36%増でコロナ禍前を上回った。化粧品は約28%増、ラグジュアリーブランドは約37%増(19年比約186%増)、宝飾は約42%増(19年比約186%増)と銀座店が強みとするカテゴリーは好調に推移した。さらに気温の低下に伴い防寒衣料などの季節商材も順調で、売上げを伸ばした。
免税売上高は円安の影響などで19年比約112%増と全館を力強く押し上げた。11月の免税売上高が銀座店全体に占める割合は約36%超。コロナ禍前の平均は25%で、シェアが一段と高まった。
阪急阪神百貨店
阪急本店 | 15.1 |
阪神梅田本店 | 11.7 |
支店計 | 8.5 |
全店計 | 12.3 |
全体で27カ月連続でプラス。新型コロナウィルス禍による制限のない年末年始で、都心店を中心にギフトやインバウンドが活況を呈し、来店客数も順調に推移した。
売上高の2018年比は14%増、インバウンドを除くと6%増で、コロナ禍前の水準をクリアした。阪急本店は18年比20%増(インバウンドを除くと6%増)、阪神梅田本店は18年比24%増(インバウンドを除くと25%増)と共に2桁増。免税売上高は7カ月連続で過去最高を更新した。
歳暮ギフトは店頭承りの日数短縮などにより前年を下回ったが、クリスマスケーキ(予約)は10%増、おせちは2%増と上回った。
阪急本店は、冬物が中旬の気温上昇の影響や前年の好調な売れ行きの反動から伸びが低かったが、ギフトやインバウンド需要により婦人ファッション、雑貨、化粧品、ラグジュアリーカテゴリーは2桁増を遂げた。中でもアクセサリー、バッグ、化粧品、インターナショナルファッション、宝飾品は2割以上の伸び率を示した。
クリスマスギフト需要で若い世代の来店客数も増え、24日は23年の単日最大の来店客数だった。ケーキの予約は、ホールケーキが人気で13%増。高額品の売上高は、前年の約1.3倍の伸び率となった。
近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店単独 | 5.4 |
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) | 2.9 |
上本町店 | ▲0.3 |
東大阪店 | ▲3.6 |
奈良店 | 1.0 |
橿原店 | ▲2.6 |
生駒店 | ▲0.8 |
和歌山店 | ▲2.0 |
草津店 | 0.9 |
四日市店 | 1.1 |
名古屋店(近鉄パッセ) | ▲17.1 |
合計 | 0.9 |
あべのハルカス近鉄本店は5.4%増。婦人服売場内に展開する「スクランブルMD」を中心に衣料品、雑貨は、好調に推移し、ラグジュアリーブランドも売上高を大きく押し上げた。入店客数、売上高ともに前年実績を上回り、国内の売上高も19年の実績を上回った。
12月は6日にいちご生産事業として自社栽培する近鉄いちこ「はるかスマイル」の販売を開始すると共に、13日にフランチャイズ契約による自主運営レストラン「TOKYO MERCATO」をオープン。どちらも好調なスタートを切った。
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主な内容
①百貨店販売統計(資料編)
②22年全国百貨店 店舗別=年間別・月別・商品部門別売上高データ
《東京各店(18店)/横浜各店(7店)/名古屋各店(5店)/京都各店(4店)/大阪各店(5店)/神戸各店(2店)/北海道各店(7店)/東北各店(8店)/関東各店(30店)/中部各店(7店)/近畿各店(9店)/中国各店(13店)/四国各店(4店)/九州・沖縄各店(14店)》
③全国百貨店78社・179店舗の現有勢力詳細名簿(オリジナル調査)
収録企業《北海道(5社6店)/東北(6社10店)/関東(16社36店)/東京(14社25店)/中部(17社23店)/近畿(10社40店)/中国・四国(15社21店)/九州・沖縄(14社18店)》
収録項目《企業概要/店舗概要/従業員数/2022年度主要経営指標/役員およびその職掌/2023年度経営重点目標/売上推移/顧客動員状況/立地環境/2022年年間商品別売上動向/外商/友の会/その他》