111年目の中原淳一展
「いつまでも古くならないもの」
―それこそがむしろもっとも「新しい」ものだとはいえないでしょうか。
人生はスカートの長さではないのです。
©JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
戦前から戦後にかけて「ほんとうの美しさ、豊かさ」を追求し、女性たちから圧倒的に支持された中原淳一(1913-1983)の、生誕111年を記念し、「111年目の中原淳一展」と題した展覧会を開催します。
ファッションデザイン、インテリアデザイン、雑誌編集、イラストレーションなどの領域を大きく超え、中原はマルチクリエイターと呼ぶべき多彩な活躍を果たしました。
中原の手による『それいゆ』、『ひまわり』、『ジュニアそれいゆ』、『女の部屋』など雑誌の仕事に焦点を当てながら、絵画、人形、洋服など、中原が仕事を通して表現したことの全貌をご紹介します。
111年目でも少しも色褪せることなく、なお輝き続けるその魅力をご堪能ください。
●1章 「新しい」少女のためにー『少女の友』からはじまる淳一の歩み
戦前に発行されていた雑誌『少女の友』で中原淳一の挿絵画家としての活躍がはじまりました。
西洋的で、大きな瞳と細長い手足をもった中原淳一の「新しい少女」像は、現代のアイドルのように熱狂的に支持されました。そのエッセンスは、後の少女漫画に大きな影響を与えていきます。
©️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
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●2章 「美しい暮らし」のためにー雑誌『それいゆ』
ファッション、美容からインテリア、手芸、文学、音楽、美術に至るまで―。
美の本質を追い求めた中原淳一の思いを雑誌『それいゆ』での仕事を中心に紹介します。
表紙画やスタイル画の美しさはもちろん、斬新なページレイアウトや鋭い視点のメッセージが、今また新鮮に目を奪います。
©️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
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●3章 平和の時代の少女のために
戦争によって少女時代を奪われた女性たちのため、中原淳一は1947年に雑誌『ひまわり』を創刊します。「よき女性の人生は、よき少女時代を送った人に与えられるのではないか」 と情熱をもってつくられた雑誌が、新しい時代の少女たちに夢を与えていきました。
©️JUNICHI NAKAHARA/HIMAWARIYA
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●4章 中原淳一の原点と人形制作
中原淳一は少年時代、絵と読書、そして人形づくりに強い関心をもっていました。10代のころにつくられた詩画集や油絵、デビューのきっかけとなった人形作品など、 アーティスト・中原淳一の創作も紹介していきます。
1913年香川県生まれ
1926年上京
1930年上野広小路の高級洋品店のデザイナーに抜擢される。
1932年創作人形の個展開催
1935年『少女の友』の表紙絵を描く。(以降1940年まで66回表紙絵を担当)
1939年ヒマワリ社の前身となる洋飾雑貨と洋裁の店「ヒマワリ」を開店。
1946年女性誌『それいゆ』を創刊
1947年月刊誌『ひまわり』を創刊
1954年『ジュニアそれいゆ』を創刊
1970年『女の部屋』を創刊
1975年『中原淳一画集』を刊行。
一般1400(1200)円、大学・高校生1200(1000)円、中学生以下無料
*( )内は、前売および以下をご提示の方の料金です。
[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアムアプリ]
*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名様は無料にてご入館いただけます。
*前売券は、11月17日(金)まで、そごう美術館または公式オンラインチケット、セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。
◆クラシック・ヨコハマ2023 ミュージアムコンサート
横浜ゆかりの演奏家たちが中原淳一展にちなんだ曲などを演奏します。
日時:2023年12月9日(土)午後2時〜午後2時45分
出演者: 横浜市民広間演奏会
金子都(バイオリン)、殿岡芽依(ファゴット)、鈴木南(クラリネット)、北村真紀子(ピアノ)
参加費:無料※別途展覧会入館料が必要です。
*イベントの日時・内容等に変更が生じることがあります。
*参加方法など詳細は決まり次第、そごう美術館ホームページにてご案内いたします。