2024年11月24日

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東武船橋店、愛知と三重の物産展2回目 品揃えや規模を拡大

東武百貨店船橋店で開かれた「愛知と三重の物産展」

東武百貨店船橋店は6月15~20日、「愛知と三重の物産展」を6階のイベントプラザで開催した。2県から登場する商材を比べながらおいしさや楽しさが味わえる物産展として、昨年6月に初開催し好評。第2回目となる今回は、愛知からは、みそかつ、天むす、手羽先、カエルまんじゅうなどのおなじみの味が登場し、三重からも伊勢うどん、ういろ、うなぎまぶしなどの食に、新たにパールなどの工芸品も多数揃えた。商材の幅を広げた「総合型」で臨み、前回同様に活況を呈した。

同展は、地域商社事業を立ち上げた津松菱のプロデュースによるもの。同業他社での物産展の開催や同業他社が開く物産展に参画する。三重県から首都圏での地域特産品拡大催事活動を受託し、2021年より首都圏百貨店で三重県のおいしいものを集めた「三重の食フェア」を開催してきた。昨年、東武船橋店での初開催に際して「催事場をフルに使い、インパクトのある物産展にして仕掛けるのはどうか」と、東武船橋店からの提案を受け、愛知県と掛け合わせた催事に変更した。

人気となった「虎屋ういろ」の生ういろ

三重から出店した生産者は、食と工芸を合わせて15社、津松菱が編集した「マツビシセレクション」に12社と、計27社。食では、うなぎまぶしで知られる尾鷲市の「三重おわせ久㐂」、伊勢市の老舗和菓子店「虎屋ういろ」、天然たいめし弁当を販売した志摩市の「料理旅館 橘」、さば寿司・さんま寿司を提供した熊野市の「畑辰商店」。初出店した桑名市の「百福」は、“のりもも”で新しいのりの食べ方を提案した。

みそかつと伊勢うどんを提供して人気となった「お食事処」

「お食事処」には、愛知のみそかつに対し、三重からは「かいだ製麺所」の伊勢うどんが登場した。工芸品関連では、志摩市と伊勢市からパールショップ3店をはじめ、伊賀焼、履きもの、古布の衣料店、手織り工房など9店舗が出店した。

マツビシセレクションには、お馴染みの「ぎょうざ衛門」、レトルトブラックカレーの「東洋軒」、プレーンカステラの「デ カルネロ カステ」、みかんジュースの「かきうち農園」などのほか、高糖度ミニトマトの「三交ハレノヒファーム」、三重県産カキを取り上げた「神の国伊勢志摩発」、大内山アイスクリームを取り上げた「大内山牛乳」などが新規に加わった。

会期中の三重の商材は工芸品より食の方が動きが良く、虎屋ういろの生ういろや三重おわせ久㐂のうなぎまぶしや、マツビシセレクションの中では、三交ハレノヒファームの高糖度ミニトマト、ギョウザ衛門の満月餃子、かきうち農園のみかんジュースなどの購入が目立った。週末の土日にはお食事処に行列ができ、みそかつ矢場とんのみそロースとんかつ定食と並んで、熟撰伊勢うどんや牛肉入りカレー伊勢うどんが人気を博した。

津松菱常務取締役営業本部長の川合正氏は「前年の愛知と三重の物産展では食のみだったのが、今回は工芸品が加わり、お客様の反応がどう出るか若干の不安があったものの、最終的には目標にした売上げ予算を達成できた」と結果に言及。今後について「23年度は三重県外で食と工芸を含めた総合型の物産展を展開して、三重の魅力をアピールしていきたい」と語った。

(塚井明彦)