2024年11月24日

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グランフロント大阪、累計来館者4.7億人を突破 「うめきた」をけん引する存在に

まちびらき10周年を迎えた「グランフロント大阪」、累計来館者数4.7億人超に

「グランフロント大阪」がまちびらきして10周年を迎えた。2013年4月、大阪・梅田駅北側の再開発エリア(梅田貨物駅跡地)に開業し、多様な都市機能を備えた街のパワーを発揮。10年間で累計来館者数が4億7000万人超に達した。これからの10年間を見据え、「創り出そう、ともに。」をスローガンとする新ビジョンを打ち出した。

新ビジョンを表現した「GRAND VISION MOVIE」

同施設は、街の中核機能である知的創造拠点「ナレッジキャピタル」、都心の駅直結型としては国内最大級の約260店舗からなる「ショップ&レストラン」、関西エリアで最大級のフロア面積を持つ「高規格オフィス」、国際水準のホテル「インターコンチネンタルホテル大阪」、水と緑に囲まれた「レジデンス」の5つの機能と、うめきた広場やナレッジプラザ、水景や庭園などのパブリックスペースで構成されている。

こうした多様な都市機能を備えた同施設は、10年間で累計来館者数が4億7000万人を突破(13年4月~23年3月)し、うめきたエリアの賑わい創出に貢献。入居企業・店舗数は500社以上(23年3月時点)、就業者数は2万人以上(同)となる。累計イベント開催数は、街の風物詩となっている春の大相撲「うめきた場所」や、冬の「GRAND WISH CHRISTMAS」などの大規模イベントから、企業・団体によるユニークなイベントまで1万1300回以上(13年4月~23年3月、ショップ&レストラン店舗主催イベント除く)に上る。

開業以来、旗艦店やこだわりのショップの集積を軸に、“ここだけ”の提供に注力してきたショップ&レストランは、約260店舗(23年3月時点)で、423億円の売上げを計上(22年度売上げ、昨対比137%)。10周年を契機としたリニューアルもスタートし、今春から今秋にかけて23店舗(新店15店舗、移転・改装8店舗)が一新される。同改装で南館5階に拡大オープンする「THE NORTH FACE」(アウトドア)と、南館地下1階に移転オープンする「KEYUCA」(インテリア・生活雑貨・ファッション雑貨・レディス)、6月に南館1階にオープン予定の「ESTNATION」(メンズ・レディス)と、今秋に北館2~4階に増床となる「無印良品」(Café&Meal MUJI併設)のいずれも、関西最大規模の店舗となる。

ナレッジキャピタルには企業、研究機関、大学など139の団体が参画。感性と技術を融合することで新しい価値を生み出す知的交流の場として、またイノベーション創出のための先進事例として世界からの注目を集める。海外からの視察件数はこの10年間で87カ国、498団体に上った。参画者数は全139者(23年3月時点)、年間100を超える会員向けイベントを実施しているナレッジサロンの会員数は約1800名となる。

10周年を記念したイベントもスタート。第1弾として4月26日から開催している「GRAND THANKS! 10th Anniversary『THE GRAND GAME』」をはじめ、6月2日にはナレッジキャピタルのこれまでとこれからを体験できる「ナレッジキャピタル10周年イベント」、6月10~11日にはZ世代100団体が共創する日本最大級のエシカルの祭典「エシカルエキスポ2023」、7月29~30日には開業以来11万人が参加した、専門家から学べる親子向けワークショップイベント「ナレッジキャピタルワークショップフェス2023夏」を予定している。

9月には、時代を動かすオピニオンリーダー達がこたつを囲んで語り合う「こたつ会議15回目」と、アウトドア・スポーツ店舗が繰り出す「OUTDOOR FESTA 2023」、9~10月には、新たなバスカーアーティストを決定するオーディションライブ「MUSIC BUSKER IN UMEKITA Audition vol.19」や、新しいお月見を遊び心と壮大なスケールで実現する10周年記念イベント第2弾 「GRAND THANKS!10th Anniversary『(仮称)THE GRAND TSUKIMI』」、11~12月には、今年で11回目となる「Grand Wish Chiristmas 2023」、11月~翌年2月の期間中は、施設外周の樹木がシャンパンゴールド色のイルミネーションで彩られる「Champagne Gold Illumination」、12月には約60組のミュージックバスカーの中から今年度のグランプリを決定するライブイベント「MUSIC BUSKER IN UMEKITA AWARD vol.9」が予定されている。

グランフロント大阪がこれからの10年間を見据えて策定したのが「創り出そう、ともに。」をスローガンとした新ビジョン。多様性を持つ全てのステークホルダーを巻き込み、世界中からヒト・コト・モノを迎え入れ、大阪らしいフレンドリーさで人との出会い・つながりが実感でき、進化に挑戦する街であり続ける、という想いが込められている。

(塚井明彦)