2024年11月22日

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2023年4月 主要百貨店大手7社 売上速報

注)文章は全て百貨店の発表によるもの

高島屋

大阪店 16.0
堺店 ▲1.6
京都店 ※1 16.2
泉北店 ▲1.1
日本橋店 11.7
横浜店 ※1 5.8
新宿店 21.2
玉川店 8.4
大宮店 ▲13.1
柏店 ※1 0.6
㈱高島屋 各店計 10.8
岡山高島屋 6.8
岐阜高島屋 10.5
高崎高島屋 ▲5.2
㈱高島屋単体および国内百貨店子会社 計 10.3

※1.京都店の売上高は「洛西店」、横浜店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン 新横浜店」、柏店の売上高は「タカシマヤ フードメゾン おおたかの森店」を含む。

店頭売上高は4カ月連続で前年比2桁増となる10.3%増。コロナ禍前の2019年比は1.8%減で、ほぼ回復してきた。依然として高額品が堅調に推移したほか、気温上昇に伴い春夏物の衣料雑貨に動きがみられ、さらに免税売上高が伸長した。免税売上高は176.8%増、19年比33.2%減だった。免税を除いた店頭売上高は5.8%増、19年比1.7%増。

店舗別では大阪店、京都店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、柏店、岡山店、岐阜店が前年を上回り、中でも新宿店が21.2%増とけん引している。商品別売上高(同社分類による14店舗ベース)では、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、スポーツ、リビング、食料品、食堂が前年を上回った。

 

大丸松坂屋百貨店

大丸心斎橋店 37.6
大丸梅田店 26.2
大丸東京店 38.5
大丸京都店 18.6
大丸神戸店 10.6
大丸須磨店 1.4
大丸芦屋店 2.4
大丸札幌店 16.1
大丸下関店 ▲2.6
松坂屋名古屋店 12.5
松坂屋上野店 7.6
松坂屋静岡店 5.9
松坂屋高槻店 ▲7.4
店 計 19.1
法人・本社等 ▲29.3
大丸松坂屋百貨店 合計 16.0
博多大丸 15.1
高知大丸 ▲4.3
百貨店事業 合計 15.6

※1. 松坂屋豊田店は、2021年9月末日に営業を終了した。

売上高は大丸松坂屋百貨店合計で前年比16.0%増、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では15.6%増となった。入店客数の増加に伴い、婦人服ではジャケット、ワンピース、婦人靴ではスニーカー、サンダル、紳士服飾ではスーツ、アウトドア用品などの売れ行きが好調で、ラグジュアリーブランド、化粧品、宝飾品も大きく売上げを伸ばした。大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高は391.6%増(客数は3465.9%増、客単価は86.2%減)だった。

店舗別では15店舗中12店舗が前年を上回った。中でも東京店は入店客数が大きく回復し、約4割増となった。

大丸松坂屋百貨店の合計売上げ(法人・本社などの本年・過去実績を除く)は19.1%増、コロナ禍前の19年比4.4%減、18年比3.9%減。うち国内売上高(免税売上高の本年・過去実績を除く)は13.2%増、19年比1.9%増、18年比100%増で、コロナ禍前を上回った。大丸松坂屋百貨店合計(既存店)の免税売上高は19年比49.5%減、18年比38.6%減だった。

 

三越伊勢丹

伊勢丹新宿本店 店頭 25.4
三越日本橋本店 店頭 15.9
三越銀座店 41.4
伊勢丹立川店 7.8
伊勢丹浦和店 8.5
三越伊勢丹 計 23.2
札幌丸井三越 12.7
函館丸井今井 ▲4.4
仙台三越 7.7
新潟三越伊勢丹 9.5
静岡伊勢丹 1.4
名古屋三越 4.4
広島三越 0.4
高松三越 2.6
松山三越 ▲15.3
岩田屋三越 12.2
国内グループ百貨店 計 8.1
国内百貨店 計 17.2

 

両本店舗を中心とした高付加価値商品の売上げがけん引し、前年比は三越伊勢丹計で23.2%増、国内百貨店計で17.2%増だった。伊勢丹新宿本店は2022年4月以降、最高実績だったコロナ禍前の18年を上回る勢いで推移している。

伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店では、依然として高付加価値な商品への購買意欲が高く、宝飾・ハンドバッグ・財布が特に好調で売上げをけん引している。外出機会の増加により、オケージョンアイテムやリゾートアイテムへの関心が高まった。また、独自性の催事やイベントも売上げを押し上げる要因につながった。

免税売上高は先月に引き続き、ラグジュアリーブランドのハンドバッグ、宝飾などへの関心の高さが継続し、首都圏店舗を中心に堅調に推移している。

 

そごう・西武

西武池袋本店 11.0(19年比0.2)
そごう・西武全社(10店)計 8.6(19年比▲4.2)

 

売上高は既存店前年比8.6%増と、19カ月連続で前年を上回った。プレステージブランド(約25%増、2019年比約65%増)および呉服高級雑貨(約10%増、19年比約35%増)などの高額品は依然好調。衣料品(約15%増、19年比約100%)は外出や旅行に向けた需要の増加により大きく売上げを伸ばした。

免税売上高は約210%増(19年比約55%減)、客数は約1490%増(19年比約35%減)だった。

 

松屋

銀座店 44.8
浅草店 ▲10.2
銀座本店(銀座店、浅草店合計) 41.0

 

銀座店の売上高は、前年比で約4割超(19年比約12%増)となった。化粧品は約65%増、ラグジュアリーブランドは約90%増(19年比約70%増)、時計は約82%増になるなど、銀座店が強みとするカテゴリーが富裕層を中心とした国内客を軸に好調に推移した。免税売上高は、主に台湾、韓国、香港、タイなどの東南アジア圏や欧米からの客が急増し、為替変動はあるものの、力強く全館をけん引した。4月末時点での中国客の動向は、インバウンド全体の約2割にとどまるが、今後は徐々に増大していくと予想した。4月の免税売上高が銀座店全体に占める割合は約29%増。19年は約25%増程度だった。

 

阪急阪神百貨店

阪急本店 16.5
阪神梅田本店 ▲0.2
支店計 12.3
全店計 12.9

 

日常生活が戻りつつある流れの中、新生活を背景に春のファッションや各種ギフトなど前月に引き続き購買意欲が高く、売上高は前年比2桁増と好調。都心店は18%増とけん引した。

売上高の2018年比は6%増、インバウンドを除くと9%増といずれもコロナ禍前を上回った。特に、阪神梅田本店は前年比100%と健闘した。免税売上高は引き続き韓国・台湾・香港から来る客の買上げで堅調に推移し、18年比で19%減だった。

阪急本店は18年比13%増(インバウンドを除くと20%増)と4カ月連続で過去最高売上高を達成した。婦人・紳士ファッション全般および化粧品、食品などが前年比2桁増と好調。中でも、モードやラグジュアリーファッション、アクセサリー・宝飾品、バッグが高伸長で全体をけん引した。花見やゴールデンウイークなど外出需要が高まり、ドレスやブラウス、パンツや帽子なども売れ行きが良く、入学式やブライダルなどのセレモニー需要に向けたジャケットやパンプスなども引き続き動いた。100万円以上の高額品の売上高は2桁増と好調だった。

 

近鉄百貨店

あべのハルカス近鉄本店単独 1.9
(あべのハルカス近鉄本店Hoop等を含む) 5.1
上本町店 2.9
東大阪店 ▲14.8
奈良店 1.7
橿原店 ▲2.2
生駒店 ▲2.4
和歌山店 3.5
草津店 ▲1.9
四日市店 2.4
名古屋店(近鉄パッセ) 15.7
合計 3.3

 

あべのハルカス近鉄本店は、入店客数と売上高が共に前年を上回った。リニューアルオープンした婦人靴売場が予算比約35%増と目標を大きく上回り、婦人服売場に新たにオープンした「美 sion Terrace」も好調なスタートを切った。キャラクター催事などを開催し集客増加を狙うなど顧客動員施策を強化。また、ゴールデンウイークなど外出需要が高まり、食料品や婦人服、バッグなどが好調に推移した。


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