京都高島屋S.C.10月17日に開業へ
高島屋および東神開発は14日、京都店とその隣接地に建設中の新館からなる「京都高島屋S.C.」を10月17日に開業するとともに、専門店で構成する新館の名称が「T8(ティーエイト)」に決定したと発表した。地下1階~地上7階、約1万3000㎡のT8には51店舗が入り、「Nintendo KYOTO」や「京都 蔦屋書店」らが位置する4~7階を中心に「アート&カルチャー」を発信する。京都高島屋S.C.は同じく地下1階~地上7階、約5万2000㎡の百貨店部分と専門店部分を合わせ、約6万5000㎡に増床。地域一番店の座を盤石にする。
T8のコンセプトは「出“あう”場所、出“あい”に行く場所 【会・逢・遇】 ここは京都の交差点 四条河原町」。高島屋および東神開発によれば「街を行き交う全ての人に楽しく、気軽に利用していただける施設、京都で一番の待ち合わせ場所を目指す」という。
地下1階は「毎日出“あえる”楽しみ」として、「成城石井」や「PARIYA」、「進々堂」、「GRANNY SMITH APPLE PIE & COFFEE」、「おちゃのこさいさい」、「ミャムミャム」、「カフェ・ヴェルディ」、「もち菓子 御松」の8店舗、7店舗からなるイートインゾーン「EAT8(イートエイト)」、ポップアップスペースで構成。EAT8は「ここでワイン醸造所(仮称)」、「Gastrobar Sidra」、「鯛めし 鯛そば 鯛や」、「京のカレーうどん 味味香」、「ぎょうざ歩兵」、「COTELETTE」、「京都舞鶴港 活鮨」が名を連ねる。
地上1階は「誰かと“あう”前に必要なモノ、必要な時間」として、「LINA STORES」、「(THISIS)NATURE」、「Biople」、「SABON」、「cfg京都」、「SNIDEL BEAUTY」、「MUCHA」、「Jouete L/」、「紅茶専門店TEAPOND」、「ラブラリー バイ フェイラー」の10店舗を集積。百貨店部分と専門店部分を結ぶ“ギャザリングスペース”として「余白(YOHAKU)」を構え、グリーンショップとカフェの新業態である(THISIS)NATUREとシーティングスペースがシームレスな空間を形成する。
2階は「人と“あう”時何を着る? 何を身に着ける?」として、「SUPER A MARKET」、「ebure」、「Meetz STORE」、「1er Arrondissenment」、「―」、「Aesop」、「Hirotaka」、「OBSIDIAN」、 「PERMANENTE」の9店舗を展開。2区画のポップアップスペースも備える。
3階は「日常を楽しくしてくれるモノ・コトに“あい”に行く」として、「中村藤吉四条店(仮称)」、「ニューバランス」、「SATURDAYS NEW YORK CITY」、「collex」、「金子眼鏡店」、「MidiUmi」、「BEAMS GOLF」、「Cotopaxi KYOTO」、「O’right」の9店舗を誘致。2区画のポップアップスペースも開く。
4階は「趣味のあう仲間(同好の士)と“あう”“あい”に行く」として、「まんだらけ京都店」、「フェイスレコード」、「葦島珈琲」、「ヌーヌ KYOTO」、「MARUKA」、京都 蔦屋書店の6店舗をラインナップ。12月には「タカラ塗料」も開く。
5階と6階は「未知なものに出“あう”ための準備」として、京都 蔦屋書店と同店が運営するシェアラウンジが登場。同店は約6万冊のアート書籍、文具、工芸品などを揃え、シェアラウンジはラウンジやオフィス、カフェ、イベントスペースなどの機能を有する。
7階には「非日常に出“あえる”ステージ」として、Nintendo KYOTOが入居。ゲーム機の本体やソフト、周辺機器、キャラクターグッズを販売するほか、イベントやゲームの体験なども提供する。
専門店部分には独自の名称とロゴを用意したが、名称はコピーライターの藤田卓也氏が、ロゴはアートディレクターの安田昴弘氏が、それぞれ担当。環境のデザインは齊藤太一氏をアドバイザーに迎えた。また、地下1階~4階の環境は3人の新進気鋭の建築家が設計。地下1階~1階は元木大輔氏、2~3階は井川充司氏、4階は中村圭佑氏が手掛けた。