ジャポニズムの世界 浮世絵版画とアール・ヌーヴォーのガラス展
<ジャポニズム>でつながった日本の浮世絵と、アール・ヌーヴォー期を代表するガラス工芸作家エミール・ガレとドーム兄弟の作品の数々をお楽しみください。
江戸時代に飛躍的に発展を遂げた木版画芸術「浮世絵」。
海を越えた「浮世絵」は、斬新な色彩、モチーフ、デザインで人々を魅了してきました。
そして1867年のパリ万博に多数作品が展示されると、<ジャポニズム>ブームを巻き起こし、印象派の画家をはじめとする西洋の芸術家たちに大きな影響を与えました。
フランス ナンシー地方で活躍していたガラス工芸家エミール・ガレやドーム兄弟もその例にもれず、作品の中にジャポニズムの影響を見ることができます。
<ジャポニズム>でつながった日本の浮世絵と、アール・ヌーヴォー期を代表するガラス工芸作家 エミール・ガレとドーム兄弟の作品の数々をお楽しみください。
浮世絵の「浮世」は「憂き世」から逃れて楽しく暮らそうとする風潮を表す言葉です。
その画題は美人、風景、役者などの身近なものから歴史、伝説などテーマは多岐に渡っています。
当時の生活や風俗の流行を描いた浮世絵は、江戸の人々の生活とともにありました。
また独特の構図や画法、色彩で描かれた浮世絵は、西洋の人々の注目を集めました。
日本が誇る芸術であり、今もなお国内外に多くのコレクターを持つ「浮世絵」の魅力と卓越した木版画技術をぜひお楽しみください。
▲歌川広重
「冨士三十六景 東都飛鳥山」
1858(安政5)年
37.1×25.9cm
▲川瀬巴水
「房州浜萩多聞寺」
1934(昭和9年)
36.2×24.1cm
▲歌川広重
「六十余州名所図会 筑前 筥崎 海中の道」
1855(安政2)年
36.5×24.2㎝
19世紀末から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動である『アール・ヌーヴォー』。
「新しい芸術」を意味するこの様式は、花や昆虫など自然のモチーフや、自由曲線の組み合わせによる従来の様式にとらわれない装飾性が特徴です。
建築、工芸、グラフィックデザインなど様々な分野で展開されましたが、特にガラス工芸の分野で脚光を浴びたのがエミール・ガレとドーム兄弟です。
日本美術から自然に向き合うことを学び、様々な表現方法を試みました。
技巧を凝らした作品それぞれが織りなす美の世界。
エミール・ガレとドーム兄弟の優品の数々をお楽しみください。
▲ガレ
「ナスタチウム文花器」
1900年頃 H13.5×W17.4cm
▲ガレ
「薔薇文花器」
1910年頃 H51.6×W18.5cm
▲ドーム
「スミレ文鉢」
1895~1900年頃 H6.4×W14.6cm
▲ドーム
「ナナカマド文テーブルランプ」
1920年頃 H43.9×W21.9cm
▲ドーム
「ポピー文花器」
1910年頃 H24.7×W13.8cm
※大丸福岡天神店は株式会社大丸松坂屋百貨店のグループ会社です。