2024年11月21日

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神戸阪急、本館4階を生活提案型に刷新へ

フロアの中央に配置する自主編集売場「グレイスフルテーブル」(イメージ)

大規模改装を推し進める神戸阪急は4月26日、本館4階を「地域密着のライフスタイル提案型フロア」に刷新する。「Time of “Grace”」(=洗練された上品で華やかな暮らし)をテーマに、約2100㎡を「華やかなおもてなし」、「優雅で美しいプライベートタイム」、「洗練された華やかなエレガンスファッション」の3つのゾーンに区分。自主編集売場を核に、衣料品から化粧品、家庭用品、アートまで揃える。本館は5階と6階も地域密着のライフスタイル提案型フロアに転換する方針だ。

華やかなおもてなしのゾーンは、フロアの中央に位置する。自主編集売場「グレイスフルテーブル」を構え、特選洋食器を中心にカトラリー、テーブルファブリック、アートフラワー、紅茶などを扱うとともに、テーブルコーディネーターの丸山洋子氏をはじめ、いわゆる「阪神間」で活躍する“おもてなしのプロ”と協業。「ひと手間かける“おもてなしの工夫”を提案する」(同店)という。「アートギャラリー」も併設。おもてなしの空間を彩る、旬のアートを紹介する。

優雅で美しいプライベートタイムのゾーンは、自主編集売場「ラ・ノクタンビュール」、昨年8月に開いた化粧品や美容機器、美容施術からなる「HANKYU BEAUTY(ビューティーサロン)」、同じく婦人肌着売場「メゾン・ド・ランジェリー」で構成。ラ・ノクタンビュールは仏語で「女性の夜更かし」を意味し、「母娘のプライベートでリラックスしたシーンを売場化した」(同店)。売場はリゾートホテルのベッドルームを再現し、インテリアグッズ、ルームウエア、ドレス、フレグランス、タオルなどを集積する。

リゾートホテルのベッドルームを再現する、自主編集売場「ラ・ノクタンビュール」(イメージ)

洗練された華やかなエレガンスファッションのゾーンは、セレクト型の自主編集売場「トゥールナージュ」、呉服売場「メゾン・ド・キモノ」、婦人服のブランドを展開。トゥールナージュは「全部かわいい」をコンセプトに、華やかな日常着をブランドの枠にとらわれずに訴求する。ドレスなども備え、ハレのシーンにも対応していく。新規の「コルコバード」(西日本初)や「ネミカ」(同)、新装する「ランバンコレクション」や「レオナール」ら婦人服のブランドは、トゥールナージュを囲むように配置。上質なエレガンスファッションを打ち出す。呉服は「エレガントなドレスアップスタイルの選択肢の1つ」として用意。和装の普段使いも促す。

新しい呉服売場にチャレンジする「メゾン・ド・キモノ」(イメージ)

同店は大規模改装を進めており、2月22日に本館3階、3月31日に本館2階が完成。本館3階は「ICB」や「23区」など12のブランドからなる婦人ファッションの売場が、本館2階は「クリスチャン ルブタン」や「フェラガモ」など6ブランドで構成する「インターナショナル シューズ&バッグ」が、それぞれオープンした。

大規模改装は約7割が終了。今後は本館の中上層階に着手し、秋にグランドオープンする。