2024年11月23日

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再興第107回院展

会期:2023年3月24日(金)~4月16日(日)
会場:そごう美術館
開館時間:午前10時~午後8時
*最終日は午後5時閉館。*入館は閉館の30分前まで。
※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます。
  • 展覧会概要

再興第107回を迎えた 日本画の研究団体、日本美術院による公募展
日本美術院は、横浜出身の岡倉天心を中心に、横山大観、菱田春草、下村観山らが加わり、1898(明治31)年に創立された日本画の研究団体です。日本美術の伝統を維持しながら、次代の新しい美術を樹立することを目指して意欲的に活動し、日本画壇に清新な息吹を与えました。
1906(明治39)年から1913(大正2)年の間、日本美術院の研究所は上野・谷中から茨城の景勝地・五浦に移りますが、1914(大正3)年、前年に没した天心の志を受け、谷中に再興。「藝術の自由研究を主とす。教師なし先輩あり、教習なし研究あり」と高らかに宣言しました。その後、安田靫彦、奥村土牛、小倉遊亀、片岡球子、平山郁夫らを輩出し、今なお日本画壇の先導的・中心的な役割を果たしています。
毎年9月の東京展を皮切りに全国巡回する再興院展。第107回の本展では、同人作家の作品32点をはじめ、2022年10月に新たに同人に推挙された1名の作品、受賞作品および神奈川県出身・在住作家など計85点を一堂に展覧いたします。現代日本画壇で活躍する巨匠から若手までの力作の数々をご覧ください。

【出品作品内訳】・同人作品…32点・新同人作品…1点・一般…52点
【受賞作品】・内閣総理大臣賞…1点・文部科学大臣賞…1点
・東京都知事賞…1点・日本美術院賞(大観賞)…2点・奨励賞…13点
【神奈川出身・在住作家】47名

本年度受賞者
内閣総理大臣賞:大野 逸男《霧の柳生道》
文部科学大臣賞:前田 力《街の標》
日本美術院賞(大観賞)東京都知事賞(無鑑査):川﨑 麻央《音楽室は根の国》
日本美術院賞(大観賞)(無鑑査):守 みどり《玄鳥至(つばめきたる)》

日本美術院
ホームページ https://nihonbijutsuin.or.jp/
Twitter https://twitter.com/nihonbijutsuin
Youtube https://www.youtube.com/channel/UC_Qqz532ZhP5-_if986LdGQ

作家区分
・同人
展覧会の開催(公募展の審査、賞の決定など)、同人の推挙などの日本美術院の運営に携わる。
招待の中から、人格・芸術を特に重視し、同人全員による推薦投票により推挙される。

・招待
再興日本美術院展覧会(院展)において、日本美術院賞2回受賞、または日本美術院賞1回に加え奨励賞10回受賞で推挙される。*再興日本美術院展覧会、春の院展ともに無鑑査が適用される。

・特待
再興日本美術院展覧会(院展)において、20回入選、あるいは、奨励賞4回受賞、または日本美術院賞1回受賞で推挙される。*新特待は、再興日本美術院展覧会、春の院展ともに無鑑査が適用される。

・院友
研究会員であることを前提に再興日本美術院展覧会(院展)に3回入選で推挙される。

・研究会員
再興日本美術院展覧会(院展)及び春の院展入選者のうち、本人の申請を受けて同人会で推挙される。

  • 出品作品

村上 裕二《雷音とゆけ!!》
雷と音で、読みはライオン。「ビシアアアアアアアン」と文字で雷を描いた。
その空間に人馬が跳ねている。馬はぼくの好きな画題。
地球温暖化や戦争、それからあれやこれ・・・。色々と将来が心配になるね。
でも、元気を出して進みましょう。明るく行きましょ。

村上 裕二《雷音とゆけ!!》

田渕 俊夫《輝きの朝》
ポーランドの古都クラクフの朝です。クラクフに行ったのはもう30年も前になりますが、取材した時の印象からみて経済的に裕福な街とは思えませんでした。
最近、ポーランドでは隣国ウクライナからの難民数百万人を一般家庭が受け入れているという報道の中で、クラクフの地名を聞き、深く感銘を受けたのはその時の印象があったからかもしれません。
以前にもこの街は絵にしていますが、難民の人たちが早く平和な朝を迎えられるように願いを込めて、もう一度描いてみようと思いました。

田渕 俊夫《輝きの朝》

那波多目 功一《雄姿》
網走博物館でこの姿をみたとき、その雄姿に圧倒されました。動物園でのクロッキーと合わせ出品画として挑戦しました。

那波多目 功一 《雄姿》

手塚 雄二 《池之端》
池之端の鴨は悠々と往く。世の中の喧騒に背を向けて。
※注:作家名の「塚」には「、」が付きます。

手塚 雄二 《池之端》

西田 俊英 《神景・那智》
落差日本一を誇る名瀑那智の滝。
那智山信仰の根元であり、熊野那智大社の御神体です。
その流下する水の力強さ、流れの美しさは圧倒的なオーラを放っていて、気高く神々しい。
けれど、その美しさは天の恵みの雨と、周辺の一木一草から育まれる尊い水が山々から流れ集まりできたものだと思っています。
神の宿るこの地を描いてこその那智御瀧だと思いながら。樹々一本一本に心を込めて描きました。

西田 俊英 《神景・那智》

2022年10月新同人推挙
武部 雅子 《COMPLETE MESS》

武部 雅子《COMPLETE MESS》

内閣総理大臣賞
大野 逸男 《霧の柳生道》
柳生道は、春、秋と取材しましたが、不思議に季節の設定、時間の設定がしづらい場所でした。
いつも昔を偲ぶ気持が湧き、霧の向うから武芸者が現われる様な思いを楽しみました。

大野 逸男 《霧の柳生道》

文部科学大臣賞
前田 力 《街の標》

雄大でゆっくりと働くクレーンは、灯台のような道標であり、街を見守ってくれているような安心感と偉大な存在感がありました。街の家々と共にあるクレーンの佇まいを描きたいと思い制作しました。

前田 力《街の標》

日本美術院賞(大観賞)・東京都知事賞
川﨑 麻央《音楽室は根の国》

川﨑 麻央《音楽室は根の国》

守 みどり 《玄鳥至(つばめきたる)》

守 みどり《玄鳥至(つばめきたる)》

●受賞者インタビュー動画 (日本美術院 制作)

  • 入館料

※事前予約不要
一般800(600)円、大学・高校生600(400)円、中学生以下無料
*( )内は、前売および以下をご提示の方の料金です。
[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアム アプリ]
*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名様は無料でご入館いただけます。
*前売券は、2月1日(水)から3月23日(木)まで、そごう美術館または、セブンチケット、ローソンチケット、チケットぴあにてお取り扱いしております。