日本ショッピングセンター全国大会に3万4100人
一般社団法人日本ショッピングセンター協会は1月25~27日、パシフィコ横浜でSC業界最大のイベント「第47回日本ショッピングセンター全国大会」を開いた。3日間累計で3万4100人が来場。チャレンジピッチおよびSC接客日本一も決定した。
SCの関係者が一堂に会する業界唯一の商談展示会とセミナー、懇親パーティ、日本ショッピングセンター協会創立50周年を記念して初開催した「チャレンジピッチ2023~NEXT SC~」で構成された「SCビジネスフェア」には延べ3万2300人(前回は2万2160人)が来場。そのうち商談展示会には延べ3万1800人の入場があり、前回の2万1300人を大きく上回った。商談会にはディベロッパー、テナント、サポート、DXテクノロジーなど146社・385小間が出展した。
SCにおける新規事業提案(ビジネスプラン)を競うコンテストのチャレンジピッチは、1月26日に決勝戦が行われた。応募総数53組の中から一次選考を通過した11組が熱い思いを込めたピッチを繰り広げ、「新たな価値の創出」、「顧客課題」、「実現性」に加え、プランを実現できるチームであるかを審査基準とし、最優秀賞(1組)、優秀賞(2組)が決定した。最優秀賞(賞金50万円+SCビジネスフェア24への出展権利)にはgrow&partners(テーマ=「あすいく」で安心託児、ママもゆっくり試着ができる!)が、優秀賞(賞金20万円)にはJR西日本SC開発(テーマ=生活者に寄り添うお悩み解決ショップ)と、丸井(テーマ=「小売の民主化」テナントにとっての最高の生活体験をDXで実現)が選ばれた。
SCビジネスフェアの最終日(1月27日)には「第28回SC接客ロールプレイングコンテスト全国大会」が開かれた。SC内の店舗で働くスタッフの資質向上を図り、愛されるSCを目指して開催している接客技術を競うコンテストだ。22年9~11月にかけて全国7支部(北海道、東北、関東・甲信越、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)において8地区の支部大会で選抜された代表28人が、全国大会への出場を決めた。
この28人の中から「大賞・SC接客日本一」および「経済産業大臣賞」に輝いたのは、東北支部から選ばれた三井アウトレットパーク仙台港の志田紗恵さん(フルラ アウトレット)だ。
食品・飲食・サービス部門での優勝は、三井アウトレットパークららぽーとTOKYO-BAYの松山俊介さん(ルピシア)、準優勝はさんすて福山の濵田怜一さん(同)、協会創立50周年記念特別賞(部門の第3位に該当)は東京ソラマチの本橋由梨さん(ムーミンカフェ)。ファッション・物販部門で優勝したのはパセーラの渡邉茉弥さん(ディーゼル)、準優勝が土岐プレミアム・アウトレットの藤井謙士郎さん(タケオキクチ)、協会創立50周年特別賞がアミュプラザ長崎の齋藤泰裕さん(コロンビア)。審査員長賞には阪急西宮ガーデンズの宮中孝子さん(博多もつ鍋やまや)が選ばれた。
なお、同大会の見学者数は延べ1800人となり、前回(1200人)を上回った。
(塚井 明彦)