2024年11月22日

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メリーチョコレート、バレンタインはコミュニケーションを応援

推し活や猫など、トレンドの要素も取り入れた

メリーチョコレートカムパニーは今年のバレンタイン商戦で、「気持ちをつなぐ チョコの糸」をテーマに、人とのコミュニケーションを深めるチョコレートを販売する。「推し活」を応援する「推しと、私と、チョコレート。」 、猫のかわいらしさを全面に打ち出した「ねこみゃみれ」 、1箱で3種の味を楽しめる「イッセキ、サンチョコ」の3ブランドを新たに企画。「好き」をシェアできる商品や、手軽に気持ちを伝えられる商品を用意した。

コロナ禍による規制も緩和し、離れていた関係性を取り戻しつつある今の時流を踏まえ、「チョコレートの糸が会いたい人をつないでくれる、気持ちつなぐパレンタインデー」をコンセプトに設定した。推し活、猫ブームといった昨今のトレンドも取り入れ、コンセプトやネーミングにこだわることで特別感を演出する。

「推しごとチョコレート」は推しの写真やシールを使って、自分だけのオリジナルがつくれる

「推しと、私と、チョコレート。」は、2商品を発売。推し活をしている人の自家需用に加えて、同じ推しがいる友人と楽しむ友チョコとしての購入も狙う。

「推しごとチョコレート」(1350円)は、オリジナルのカスタマイズをできるのが特色。付属のシールを貼ったり、ペンで書きこんだり、推しの写真と組み合わせたりしてデコレーションできる。推し活では、推しの写真やグッズをデコレーションしたり、お洒落なアイテムと並べて写真を撮る文化があり、それに着目した。

色展開は、「あか(とちおとめ)」、「オレンジ(オレンジ風味)」、「きいろ(レモン風味)」、「みどり(メロンソーダ風味)」、「あお(ソーダ)」、「むらさき(グレープ風味)」、「ピンク(桃風味)」、「くろ(スイート)」の8種類。アイドルやキャラクターには、一人一人に「メンバーカラー」と言われる担当の色が決まっていることが多く、推しのメンバーカラーを選べるよう豊富に用意した。

当初は6色の予定だったが、「推しのメンバーカラ―が無かったら悲しい」という担当者の想いから、8色に拡大。「商品開発にあたり、リサーチだけでは限界があると感じ、私も推しをつくって推し活を実践。本気で推し活をしている方に満足頂ける商品にしたいと思い、考えた」と企画開発担当の小野塚綾香氏は語る。

どっぷりと沼にハマった状態を表現する「推しぴ沼チョコレート」

「推しぴ沼チョコレート」(972円)は、ピンクチョコレートの沼の中に人型のチョコレートを置き、どっぷりとのめり込んでしまった 「沼にハマった」状態を表現。 隣に推しのアクリルスタンドを並べても楽しめる。

あらゆる部分に猫のデザインを取り入れた「ねこみゃみれ」

「ねこみゃみれ」は、猫好きな人がターゲットのブランド。商品のパッケージデザインから中身の粒チョコレート、ケースの中にまで猫のデザインを取り入れ、文字通り「猫まみれ」にしている。イラス卜は、全て社員の猫の写真をもとに制作。実在の猫をモデルにすることで、リアルなかわいらしさを表現した。

「猫缶(チョコレート)」(810円)は、猫のご飯がモチーフ。缶詰のようなパッケージに、キャットフードのような小粒のチョコレートと魚型のチョコレートが入っている。「おてて缶」(972円)は猫の手をモチーフにした缶に、食感の楽しいチョコレートクランチと肉球形のチョコレートが入る。「にゃそーてっどチョコレート」は、丸まって寝ている猫の形のチョコレートなどを詰め合わせた。6個入が594円 、22個入が1944円。

その他、様々な柄の猫の尻尾をモチーフにした「しっぽ缶」(1080円)、猫の肉球をイメージした「もふぷにポーチ」(1210円)、ふわふわの毛触りを表現したポーチとのセット「もふにゃふポーチ」(1430円)、包装紙にたくさんの猫が描かれた「にゃんだふるBOX」(1620円)など全8商品を揃える。

いちごや抹茶、ナッツなどの味を用意する

「イッセキ、サンチョコ」(378円)は1箱に3種の味が入っており、こだわりのチョコレートの食べ比べができる。値頃な価格に設定することで、「ほんのちょっとした気持ち」を伝えたり、気兼ねなくチョコレートを楽しんだりできる。

ラインナップは、「イチゴ(あまおう・とちおとめ・紅ほっぺ)」、「マッチャ(お濃茶トリュフ・宇治抹茶・八女抹茶)」、「ナッツ(へーゼルナッツ&アーモンド・ 、キャラメルアーモンド・ピスタチオ)」、「キャラメル(ミルクキャラメルトリュフ・塩キャラメル・ビターキャラメル)」、「コーヒー(エスプレッソ・へーゼルラテ・カフェオレトリュフ)」、「ヨウシュ(ブランデー・ラム・グランマニエ)」の6種類。

今年のバレンタインは物価の上昇やそれに伴う生活防衛といった逆風もあるものの、人の動きや経済活動は活発になる一方だ。人に会う機会が増えれば増えるほど、コミュニケーションのツールとしてのチョコレートの需要も高まる。同社は“コミュニケーション”に基軸を置くことで、バレンタインの活性化や売上げにつなげていく。